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[試合後談話]2023.10.15

京都の陣。メインイベントは大激戦!

左:仲野玲(フュチュール)の左!
 フュチュールジム主催の「To the Future vol.29」が15日、KBS京都ホールで開催され、全8試合で熱戦が繰り広げられた。

 メインイベント、スーパーウェルター級8回戦では、仲野玲(22=フュチュール)と鈴木健介(24=リングサイド)が対戦。初回から激しい打撃戦を繰り広げた。
KO勝ち!
 サウスポー仲野が、左フック、右フックを強振。後手に回った鈴木だが、ジャブからワンツーにつなげると、右ボディを好打し反撃。その後は、ボディにコツコツを当てていく鈴木と、一発の強打を返す仲野の構図が続いた。7回、仲野は右フックでグラつかせると、パンチをまとめてレフェリーストップに持ち込んだ。
「初のメイン。良い内容で勝てて良かった」
 タフファイトを制した仲野は「相手の方がプロでのキャリアは上なので、(試合前は)不安はあったが、初めてのメインイベントで、KO勝ちできて良かった。右フックが効いたのがわかったが、仕留めに行こうか一瞬、躊躇した。それでも『今しかない!』とパンチをまとめた」と安堵の表情を浮かべた。4戦目で初のメインイベンターに抜擢される中で結果を残した。

まずは日本ランカーを目指す

 フュチュールジム期待の22歳は「ウェルター級かスーパーウェルター級で戦っていきたい。まずは、日本ランキング入りを目指す」と抱負を語った。
「ここから這い上がる」
 一方、最後まで食い下がった鈴木は「ボディが少し効いたが、あとは大丈夫だった。ただ、最後は何のパンチをもらったのか覚えていない」と試合を振り返ると、「前戦は日本ランカー、そして今回は敵地での試合で、良い経験になった。ここから這い上がっていく」と巻き返しを誓った。
鵜川菜央(三迫)が4戦全勝!
 セミファイナル、女子アトム級6回戦では日本アトム級4位の川口玲可(24=フュチュール)と同級9位の鵜川菜央(27=三迫)が拳を交えた。序盤から、鵜川がジャブを軸にペースを掌握。上下に打ち分け後退させると、攻撃の手を緩めず勝ち切った。
「両親に勝つ姿を見せることができた」
 アウェー戦で完勝した鵜川は「同じジムの福家さんとのスパーリングでやられて、心が折れそうになったので、試合では気持ちを強く持って戦った。勝ててホッとしている」と声を弾ませた。

 スパーリングパートナーで、10月22日(日)に静岡県でリングに上がる福家由布季(27)に勝利のバトンをつなげた。

 兵庫県姫路市出身の鵜川は、初めての関西での試合で、両親の観戦も今回が初めてだという。「勝つところを見せることができて、本当に良かった」。鵜川にとって忘れられない一日となったようだ。