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[前日計量]2023.10.9

永田大士「新たな挑戦」

永田大士(三迫)が10ヶ月ぶりのリング
 OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者の永田大士(33=三迫)が9日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で前日計量に臨んだ。

 永田は、明日(10日)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のメインイベント、ウェルター級8回戦でWBOアジアパシフィック・ウェルター級10位のキム・ジンス(27=韓国)と対戦する。
ウェルター級でノンタイトル戦
 永田は、昨年12月に近藤明広(38=一力)に判定勝ちしタイトル奪取に成功。ウェルター級に上げてノンタイトル戦に臨む。

 ウェルターリミットを200g下回る66.4kgでパスした永田は「疲労を溜めることなく、体重を落とすことができた。1週間前まで追い込んだ練習ができた」と仕上がりの良さを強調すると、「スーパーライト級のポテンシャルで、どこまでウェルター級で戦えるか。リスクのある試合」と位置づけを示した。

 主戦場はスーパーライト級だが、今回だけウェルター級で戦うという。
「パワーだけに頼らない」
 今年6月にドイツで地域王座戦の話も来ていたが、まとまらず消滅。「気持ちを切り替えるために」と7月下旬から8月中旬まで、米国ロサンゼルスでスパーリング合宿を敢行。元世界王者のセルゲイ・リピネッツ(34=ロシア)や世界ランカーと拳を交えた。

米国スパーリング合宿

 「リピネッツとは良い内容だったが、ほかの選手とのスパーでは、自分のフィジカルが通用しなくて受け流された。自分はまだアジア止まりなんだなと実感した」と大いに収穫があったようだ。

 「パワーに頼らず、加藤さん(加藤健太トレーナー)と作り上げてきた、攻めるだけではないボクシングを見せる。明日は新たな挑戦」と意気込んだ。
2度目の来日
 キムは、昨年12月に韓国で岡田博喜(角海老宝石)に7回KO勝ちしたサウスポー。400gアンダーの66.2kgで計量を終えると、「明日は、私が勝って強さを証明する」と、不敵な笑みを浮かべて会場を後にした。