重岡優大・銀次朗最強兄弟! 110万ビュー
ミニマム級のWBC世界王座統一戦を制して正規王者となった重岡優大(26=ワタナベ)とIBF王座を統一した重岡銀次朗(23=ワタナベ)兄弟が8日、都内のワタナベジムで一夜明け会見開いた。
歓喜に沸いた昨夜のダブル世界戦から一夜明けた8日、3150FIGHTの亀田興毅ファウンダーは「王座統一おめでとうございます。プロ意識が高く、一番軽い階級でしっかり倒し切れる姿に可能性を感じました。最強兄弟だと思いました」と総括した。
5ラウンドKO決着で、IBFのベルトを統一した銀次朗に関しては、1月の対戦が偶然のバッティングによる無効試合に終わるなど、悔いの残る結果となっていたが、「精神的なところもある中で、冷静に倒し切ったのは、真のチャンピオン」と称えた。
WBC王座統一を果たした優大には、「12ラウンド強振を続けてスタミナが切れない。自分もボクシングをやっていたのでわかるが、これはすごいこと。華がある」と非の打ち所がない判定勝利に賛辞を贈った。
笑顔で会見の席についた優大は「反省することもたくさんあるし、納得はいってないが、12ラウンド通して、楽しかった。ボクシングをやってるって実感しながら戦えた。生きてる心地がした。一生忘れない12ラウンドになった」と振り返った。
優大の試合の前に銀次朗がタイトルを統一したが、優大は「1ラウンドにバッティングで血を流していたので、心配で(ウォーミング)アップできなかった」と明かした。
今後に関しては「今は(体重を)落とせるけど、ずっとミニマム級にいるつもりはない」と将来的には、ライトフライ級に上げることにも言及。「重岡兄弟最終章に突入した。これからは、チャンピオン編。強い奴としかやらない。見えない景色に飛び込んでいくし、どこまでも行ける自信がある。ワクワクしている」と今後の抱負を語った。
銀次朗は「(無効試合となった)1月からの試合、8月は(自身の怪我で)迷惑かけたし、納得いく内容ではなかった。1ラウンドからバッティングで血が出たので、前に突っ込めなかった」と反省の弁が口をついたが、「KOで勝つと言ってたし、判定じゃ許されない、5ラウンドに仕留め切れたので安心した」と安堵し、「全ての協力があってできた試合でした」と周囲のサポートに感謝した。これには、優大も「ボクシングだけに集中できる環境になったから、強くなれてる。3150に拾ってもらって感謝してますし、強くなり続けないといけない。練習して、反省して、それが仕事になってる。減量が上手くなったのもそれが理由」と改めて感謝の気持ちを伝えた。
会見に同席した渡辺均会長は、優大戦に関して、試合途中に勝利を確信しながらも「『倒せっ』て思って見ていた。初めての心境」と兄弟揃って世界チャンピオンにするという大仕事を果たせたことに安堵の表情を浮かべた。
町田主計トレーナーも笑顔で同席し「2人ともよくやってくれた。銀次朗は左ストレートの上下の打ち分け。優大は左カウンター」と試合前に練習してきたポイントを挙げると「ファンの期待に応える試合をしてくれて大満足」と労いの言葉をかけた。
優大の試合のセコンドには、銀次朗も入りサポートしていた。パンチは当たるが倒せないため、セコンドの指示を仰いだ優大。「右の打ち終わり!」という銀次朗の声が聞こえた。重岡兄弟は町田トレーナーと3人で一緒に戦ってきた。「普段から3人でコミュニケーションが取れてるので自然の流れ。普段の練習のおかげ。信頼度が違う」と3人が口を揃えた。
正規チャンピオンの座に就いたことで、意識も変わってきた重岡兄弟。銀次朗は「いまボクシングが注目を浴びてるが、まだ足りない。もっと華がある選手もいるし、もっと注目されるべき。もっと見てもらいたい」。優大は「ワタナベジムは、俺らが引っ張っていく。姿で見せていく、空気を作っていく、みんなのモチベーションを上げる。後輩たちにも負けてほしくない。ワタナベジムは強くないといけない」と自覚を口にした。
次戦は、早ければ来年1月。
郷土愛も強い重岡兄弟は、熊本凱旋防衛戦にも積極的だが、おいそれと決まるものでもないことも理解している。「できればラッキーぐらいの気持ちでいる」という優大に銀次朗は「勝ち続ければチャンスはある」と期待を込めた。
最高視聴数更新!110万人
昨夜の「3150 FIGHT Vol.7」をライブ配信したABEMAボクシングチャンネルの関係者によると、累計視聴人数は110万人で、同チャンネル歴代最高記録だった。