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[公開練習]2023.10.3

バラダレス「家族のために勝つ」

「試合をお楽しみに」
 IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級正規王者のダニエル・バラダレス(29=メキシコ)が3日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。

 バラダレスは、10月7日(土)、太田区総合体育館で開催される「3150FIGHT vol.7」で、暫定王者の重岡銀次朗(23=ワタナベ)との団体内王座統一戦に臨む。

 再来日して重岡と拳を交えるバラダレスだが、勝ちたい理由がひとつ増えたようだ。
長女、父、妻のタトゥーを入れた
 予定時刻よりも13分遅れてジムに到着したバラダレス陣営。悪びれる様子もなく取材に応じた。「3ヶ月前に入れたんだ」と2歳の長女、父、妻のタトゥーを入れたバラダレス。

 8月には次男が誕生したが、トレーニングに集中しているため、ほとんど会っていないようだ。「勝って息子にベルトを見せたい。それもモチベーションの一つ」。家族の話になると笑顔を見せて、前回の試合と同様、明るく振る舞った。
左耳は完治した
 今年1月の試合で、偶然のバッティングで体調不良を訴え、レフェリーは続行不能と判断。無効試合となった。その後、IBFに対し左耳鼓膜穿孔の診断書を提出した。左耳の完治には3ヶ月かかったようで、その間はロードワークのみだったという。
「勝つ自信がある」
 この試合に向けて、標高4000mの街で高地トレーニングを敢行。合計140ラウンドのスパーリングを消化した。バラダレスは「前回はアクシデントのため、短いラウンドで何もできなかった」と振り返ると、「銀次朗は素晴らしい選手だが、勝つ自信がある」とキッパリと言った。

 相手のことには触れず「どういう試合になるかわからないが、楽しみにしていてほしい」とだけ話した。
力強いパンチを叩き込んだ
 Tシャツを脱ぎ、1ラウンドのミット打ちを披露。テンポよくパンチを打ち込んだ。亀田興毅ファウンダーとのドラムミット打ちでは、右ストレート、左フックを叩き込むと「グラシアス!」と言い数秒で終わらせた。前戦より、体が引き締まっていて仕上がりの良さを感じさせた。
10月7日(土)大田区総合体育館
 練習を偵察した町田主計トレーナーは「コンディションは良さそう。リミットまで残り1㎏と言っていたのでしっかりと(体重を)作ってきてもらえたら」と感想を語ると、「右と同時に頭をぶつけてくるので、そこは気をつけながら、最初からプレスをかけさせたい。上(顔面)と下(ボディ)で、1回ずつダウンを奪って倒しますよ!」と銀次朗の勝利に期待を込めた。