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[イベント]2023.9.30

すみだまつりでトップボクサーが集結!

豪華ゲスト!
 墨田区が主催する「すみだまつり・こどもまつり」が30日、すみだスポーツパーク2030(錦糸公園内野球場)で行われ、トップボクサーたちが特設リングでイベントを盛り上げた。

 すみだまつりは、明日(1日)も午前10時から開催される。
屋外でのトークショーは初めて
 WBA(世界ボクシング協会)・WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)とWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の中谷潤人(25=M・T)はトークイベントに出演。ベルトを肩にかけて入場すると、集まった参加者から大きな歓声が沸き起こった。

 司会者を交えてのトークショーでは、9月18日(月)に行われた防衛戦の感想や、ターニングポイントとなった試合(拳四朗は矢吹正道との第1戦、中谷はユーリ阿久井政悟とのユース王座戦)ついて話した。

 イベント終了後に囲み取材に応じた2人は、「日差しが強かったが、開放感があって良かった」(拳四朗)、「屋外で試合をしたことはあるが、トークしたのは初めて。ファンの熱を感じることができて楽しかった」と感想を語った。

拳四朗はジョナタン・ゴンサレスとの統一戦を熱望

 拳四朗は試合後、沖縄旅行を楽しんだようだ。練習再開は未定だが、徐々に体を動かしていくという。中谷が保持しているWBOベルトを眺めて「見ていると、ほしくなりますね)とWBO世界王者のジョナタン・ゴンサレス(32=プエルトリコ)との王座統一戦を熱望した。

中谷はWBO総会に出席

 中谷は、10月8日(日)からドミニカ共和国で開催されるWBO総会に出席予定。「歓迎してもらえたらうれしいですね」と楽しみにしていた。
トークイベントに登場した井上拓真(大橋)
 入れ替わりでWBA世界バンタム級王者の井上拓真(27=大橋)がリングに上がった。3人の世界チャンピオンが集まると、会場のテンションはさらに上がった。

 11月15日(水)に元世界王者のジェルウィン・アンカハス(31=比)を迎えて初防衛戦に臨む井上に、「ドキドキした試合になると思いますが、KO勝ちを待っています。頑張ってください」(拳四朗)、「アンカハスはキャリアもパンチもある選手だが、メインイベントらしく素敵な勝利を期待しています」とエールが送った。

 井上は「先日の防衛戦、おめでとうございます。世界戦初のメインイベンターとして、魅せるボクシングで勝ちたい」と力強く勝利を約束した。
「強い相手で燃えている」
 トークショーに臨んだ井上は「アンカハスは、これまでで一番強い相手で燃えている。強くなるには強い相手と戦うこと。『やってやる』という気持ち」と言うと、大きな拍手が起こった。

 参加者から「井上尚弥と戦うなら?」という質問に対し、「倒しにはいかず、徹底してポイントアウトする」と答えたが、囲み取材では「実際、戦ったら本能的にぶっ倒しに行くと思う」と話した。

「もし、井上尚弥と戦ったら?」

 イベントを終えた井上は、「あまり墨田区に来ることはないが、試合に向けて良い宣伝になったらうれしい」と感想を口にした。

来週からスパーリングを開始

 昨日、大橋ジムでの短期強化合宿を終了。「移動時間がない方が無駄が省けてより集中できる」というのが、ジムで合宿を張った理由だそうで、来週からフィリピン人とのスパーリングに入る。
阿部麗也(KG大和)は公開スパー
 IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級1位の阿部麗也(30=KG大和)は、同門で11月7日(火)にデビュー戦を控える佐藤諒(32)と3ラウンドのスパーリングを披露した。「屋外でスパーリングをするのは初めてだが、新鮮ですね」。

 この日集まった参加者は、スマホで撮影しながら、世界1位のパフォーマンスを見ていた。スパー終了後は、質問コーナーなどで会場を盛り上げていた。
すみだまつりは明日(1日)も開催
 阿部は「次はロペスと対戦する方向で動いていると聞いている。年内の挑戦は厳しいということだが、年明けにできれば」と、念願の世界初挑戦に気持ちを高めた。