6年ぶりに競演! 中川麦茶・抹茶兄弟

　それぞれ58.0kg契約8回戦のリングで、タイ人選手と対戦した中川兄弟。セミファイナルで、右フックを顔面に見舞わせた抹茶は、2ラウンド2分12秒KO勝利を挙げて、2年9ヶ月ぶりのリングで笑顔を見せた。

　試合後、控室に戻った抹茶は開口一番、「めちゃくちゃ緊張しました。デビュー戦のような感じ」と、久しぶりのリングを振り返った。「ボクシングを嫌いになりたかったから、色々試してみたけど、ボクシング以上に楽しいことはなかった。ボクシングのために生きようと思った」と一念発起。新たな気持ちで臨んだリングに「ボクシングに人生を変えてもらった。今のジムにはキッズも沢山いて、今日はキッズも応援してくれて、テンション高くボクシングできた」と笑顔が弾けた。

　1年で5試合というハイペースで試合を消化してきた麦茶。前回の亀田京之介(ハラダ)戦から約6週間で、この日を迎えると、ジャブを突いて右ストレートを豪快に打って、試合を決めた。結果は、3ラウンド50秒TKO勝利。リング上では「勝ったら次は那須川天心(25=帝拳)と試合ができると聞いていたので、頑張った」と、国民的注目選手に対戦を呼びかけた。

　試合後の控え室で麦茶は「あいつは、あいつ。俺は、俺だけど、兄弟で頑張っていく」と想いを伝えた。