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[引退式]2023.9.25

藤岡奈穂子に10カウント

藤岡奈穂子(T&H)

 日本選手初の世界5階級制覇を果たした藤岡奈穂子(T&H)の引退式が25日、後楽園ホールの「第25回Fighting Bee」で行われた。子供たちがベルトをを抱えてリングイン。戦利品の多さが「レジェンド」の偉業を伝えた。

山口直子さんも駆けつけた!

 プロデビューから所属したT&Hジムの竹原慎二会長からは「これから第二の藤岡の物語が始まる。ボクシング以上に輝ける人生を送れる」とエールが送られた。

かつてのライバル達も駆けつけた!

 引退式には、藤岡と対戦したこともある、かつてのライバル山口直子さんと川西友子さんも駆けつけて、華を添えた。

山中慎介さんは女子ボクシングの発展に期待!

 現役時代から親交があったという山中慎介さんもリングに上がると、「最強女子ボクサー。14年間、好戦績を残せたのは、日々の節制と努力の賜物。女子ボクシングをさらに盛り上げることを期待している」と、大きな花束を贈ってレジェンドの功績を称えた。

吉川晃司さんは「卒業、おめでとう」。

 スペシャルなゲストも駆けつけた。T&Hジムの特別顧問と紹介された吉川晃司さんは「誕生日が同じ8月18日で、励みにしていた。藤岡さんの生き様を尊敬しています。卒業、おめでとうございました」と労いの言葉を送った。

大きな拍手に包まれた!

 ファンと関係者に「長い間、応援ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた藤岡は、「アマチュア10年、プロ14年の24年間、人生の半分、ボクシングやってきました。人としてもボクサーとしても成長できました」と長い現役生活を振り返った。

 常に栄光を掴んできたように見えるレジェンドだが「キャリアが長いと、着地点を悩んだ。アメリカで負けた後、あがきまくった。皆さんと一緒に10カウントのゴングが聞けること、とても幸せと思います」。

レジェンド!引退。

 10カウントの後には、藤岡コールと手拍子が会場を包んだ。