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[試合後談話]2023.9.23

大阪の陣! スーパーフライ級ランカー対決!

タイトル挑戦をアピールしたのは?
 日本スーパーフライ級4位の大橋哲朗(24=真正)と同級13位の廣本彩刀(26=角海老宝石)の一戦が23日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「REAL SPIRITS.87」のメインイベントとして行われた。

 昨日、日本王者の高山涼深(26=三迫)が初防衛に成功。盛り上がりを見せるスーパーフライ級戦線。タイトル挑戦をアピールしたのはーー。
大橋哲朗(真正)が勝利
 サウスポー大橋が完勝した。初回から左ストレートで顔を弾き、ペースを握った大橋は、その後もスピードを活かした攻撃で、ポイントを加点。廣本のワンツー、左フックをボディワークでかわすと、上下に打ち分け、勝利のゴールテープを切った。
「勝ててホッとしている」
 3連勝を飾った大橋は「廣本選手とは彼が大学生の時に、何度かスパーリングをしたことがあるので、強さは知っていた。勝ててホッとしている。今回は試合前から調子が良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 山下正人会長は「前回の試合より良かったが、後半3ラウンドが悪かった。前半ワンサイドだったので、しっかりと山場を作らないといけない。『さすが大橋』という内容を見せてほしかった」と今後に向けての課題を挙げた。

タイトルを狙う

 かつて日本ユース王座を懸けて激闘を繰り広げた高山とは連絡を取り合う仲で、昨日の高山の試合後も、メッセージのやり取りをしたという。それでも、試合が決まれば話は別だ。「自分は追いかける立場なので、いずれチャンスが来たらやりたい」と語った。
大谷新星(真正)が激戦を制した
 セミファイナルでは、2022年度全日本スーパーフェザー級新人王の大谷新星(22=真正)が、ライト級8回戦で小西帝土(26=井岡弘樹)と激突した。序盤は大谷がジャブを軸に丁寧に組み立てたが、3回になると小西がプレスをかけ、コツコツとパンチを当てて反撃。相手のショートパンチを浴びた大谷だが、ラスト2ラウンドは、ジャブからワンツーを返して意地を見せた。ジャッジ2者の支持を得た大谷が辛勝した。
渡邊海(ライオンズ)との日本ユース王座決定戦
 大谷は次戦、日本スーパーフェザー級11位の渡邊海(20=ライオンズ)と空位の日本ユース同級王座を争うことが発表された(日時、会場未定)。

 偵察のため会場に来ていた渡邊はマイクを握ると、「これでは俺に勝てない。今日の出来では、俺に触れることさえできないのではないか。触れるように頑張ってください」と言い放った。その後のフェイスオフでは、お互いに目を離さず闘志を燃やした。

「俺にパンチは当たらない」渡邊海

 取材に応じた渡邊は「今日の試合では、相手の印象がない。自信しかない。倒して勝ちます!」と自信たっぷりに勝利宣言した。
「次は倒して勝つ」
 デビューからの全勝記録を伸ばした大谷は「相手が強くて押されてしまった。ボコボコにされましたね」と苦笑いを浮かべると、「今日は良いところがなかった」と反省の言葉を並べた。渡邉の挑発には「ムカッとした」と闘志に火がついたようで、「練習を重ねて、必ずKOする」と勝利を誓った。