中谷潤人! 王座統一そしてバンタム級へ

　かすり傷ひとつなく会見に臨んだ中谷は「多少の筋肉痛はあるが、大きなダメージもない。12ラウンド戦って疲れたので、ぐっすりと眠ることができた」と笑顔を見せた。

　「左ボディアッパーは練習していたパンチ。めり込む感じで手応えはなかった」と5ラウンドのダウンシーンを振り返ると、「タフなコルテス選手をコントロールして、ポイント勝ちできたのは収穫」と納得の表情を浮かべた。

　WBC(世界ボクシング評議会)同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)と接戦を演じた難敵に完勝し、さらに評価を上げた。

　スーパーフライ級に転向し2戦目だが、減量は決して楽ではない。「さらに上に上げていくことも視野に入れながら、体と相談していきたい」と、すでにバンタム級での世界3階級制覇も頭にあるようだ。しかし、「パンチを効かせることができたし、スタミナも問題なかった」と減量苦によるパフォーマンスの低下は否定した。

　中谷は「まずは、この階級で王座統一を成し遂げたい」と目標を掲げた。