主役は誰だ! 拳四朗、中谷潤人、那須川天心。
9月18日(月・祝)、有明アリーナで開催される「Prime Video Presents Live Boxing 5」の合同記者会見が16日、都内のホテルで行われた。
試合当日は、Prime Videoにて、18時より生配信される。
Prime Video Presents Live Boxing 5
■WBA・WBC世界ライトフライ級戦
寺地拳四朗(BMB)vsヘッキー・ブドラー(南ア)
■55.7kg契約8回戦
那須川天心(帝拳)vsルイス・グスマン(メキシコ)
■WBO世界スーパーフライ級戦
中谷潤人(M・T)vsアルヒ・コルテス(メキシコ)
■51.2kg契約8回戦
ジーメル・マグラモ(比)vsアンソニー・オラスクアガ(米国)
■54.0kg契約4回戦
横山隼人(白銀)vs玉川拓夢(真正
メインイベントに出場するWBA・WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)は、「調整も終わって、体重もいけてる。いい勝ち方をしたい」と静かな口調で、「相手のペースにならず、自分のペースを守っていきたい。KOは意識してないが、流れにこだわっている。自然とKO決着になると思う」と抱負を語った。元世界王者のヘッキー・ブドラー(35=南ア)を挑戦者に迎えるが、体格面に関しても「なんとも思わなかったが、イメージ通りだった」とし、「全て上回っていると思う」と現役2冠王者の貫禄を見せつけた。
今後に関する質問には、4団体統一を目指すか、2階級制覇を狙うか、選択肢はあるものの、現段階では、考えは固まっていないことを明かした。
「思っていた通りの体格だった」と拳四朗の印象を口にしたブドラーは「力強く調整できてる。タフファイトになると思うが、作戦を練っている。12ラウンド戦って勝つ準備をしてきた」と世界王者返り咲きを目指す。
会見に同席したマネージャーのコリン・ネイサン氏は、「コンニチハ」と日本のメディアに対して日本語を披露したが、「ホリデーに来たわけではない」と、ブドラー陣営の覚悟を示した。
スーパーフライ級で、初防衛戦に臨むWBO世界王者の中谷潤人(25=M・T)は、「体重をしっかり作っていくだけ」と切り出すと「コルテス選手は好戦的だが、体を作ってきた。丁寧に戦っていく。タイミングを意識して、キャンプをしてきた」と米国ロサンゼルスでのスパーリング合宿の成果に自信を示し、「(成果は)試合を見ていただければわかる」と述べた。
WBO世界ランキング6位で挑戦者のアルヒ・コルテス(28=メキシコ)は、「最高のコンディションできた。必ず勝つ。調整がものを言う」と、勝利への貪欲さをアピール。スパーリングも1週間に18ラウンド消化してきたことを明かした。
中谷チャンピオンの印象を聞かれたが、「正面からではなく、(後ろから)首を見ている」と、合同会見の2列目の席から笑顔で答えた。
チーフトレーナーのエリック・ペレス氏も「ハードな練習を重ねてきた」とコルテスの王座奪取に自信を示した。
プロボクシング2戦目を迎える那須川天心(25=帝拳)は「体調も調子も良く。心の方も整っている」と心身ともに充実しているとし、「格闘技に対する想いを胸に、しっかりと倒せるように。成長できるところを見せたい。人生を賭ける価値のある競技に会えて嬉しい」とボクサーとしての覚悟を示した。
那須川天心の成長に期待。
会見に同席した帝拳ジムの浜田剛史代表も「5ヶ月間で、こんなにも成長できるのか、と驚いた」と那須川の急成長ぶりに舌を巻いた。
グスマンは那須川とのボクシング経験の差に自信
2戦目で対戦するメキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマン(27=メキシコ)は、「プロボクサーとしての経験の差を見せつける。引き出しの多さが違う」と、試合の展開次第で、複数のプランは用意してきたとを明かした。
那須川天心「やってやるよ!」とKO宣言。
ボクサーとしてのキャリアの差を指摘された那須川だが、「ボクシングの経験の差は気にしてない。ボクシングだけじゃなく、日本人の強さを見せたい…みんなで勝ちたい」と述べ、KO決着に対する意識が強くなっていることを明かすと「周りから、そんなこと(KOしろと)言われるんなら、やってやるよ」と熱い気持ちをぶつけた。