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[試合後談話]2023.8.20

中部のホープ英豪がデビュー!

左:英豪(緑)の左がヒット!
 緑ジムが期待を寄せる英豪(えい・ごう/22=緑)が20日、刈谷市あいおいホールで開催された「GREEN Dream vol.21」のメインイベントに出場。62.0kg契約6回戦で、浜崎隆広(37=仲里)を相手にデビュー戦に臨んだ。
6回TKO勝ち
 初回、英豪はジャブから左ボディにつなげると、左フックでダウンを演出。絶好のスタートを切った。2回以降も、英豪は右クロス、左ボディを好打しペースを維持。しかし、浜崎も懸命に右を合わせて意地を見せた。6回、英豪は右ストレートでグラつかせると、パンチをまとめてフィニッシュした。
「収穫が多かった」
 初陣を飾った英豪は「デビュー戦からメインイベントに抜擢されたので、内容にこだわりたかった。6ラウンド戦えたことが収穫。左フックでダウンを奪ったが、左フックが大振りになってしまった。もっと上下に打ち分けないといけない」と試合を振り返ると、「浜崎選手からは、この試合にかける思いの強さを感じた」と、プロの厳しさを学んだと語った。
「矢吹さんと力石さんを追いかける」
 「井上尚弥選手がナルバエスを倒した試合を見て」と、中学2年で緑ジムに入門。その後、中京高校から駒沢大学に進み、アマチュアでキャリアを積んだ。

 先輩の前WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道(31)、WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者の力石政法(29)の背中を見て学ぶことも多いようで、「矢吹さんや力石さんを追いかけていきたい」と言葉に力を込めた。
英豪(緑)に注目!
 本名は斎藤英豪(さいとう・ひでたけ)だが、「高校時代から、『えいごう』と言われることが多かったので、覚えやすいからいいかなと。あと父からのアドバイスで」とリングネームとした。

 英豪は「早く勝負したいので、次はランカーと戦いたい」と拳を握りしめた。
「次は噛みつく」
 一方、最後まで食い下がった浜崎は「倒されて10カウントなら納得がいくが…。悔しいですね」と唇を噛んだ。

 今年2月の誕生日で37歳を迎えて、ボクサー定年となったが、「まだやり切っていない。海外で戦うことも考えていた」と練習を継続している中で、今年7月に定年制が撤廃された。

 「練習してきたことが、少しづつ出せるようになってきた。まだまだこれから」。アマチュア経験豊富なホープとの対戦が多い浜崎だが、「次こそは嚙みつきますよ」と前を向いた。