ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2023.8.12

真夏の大阪! ウェルター級で熱戦!

激戦を制したのは?
 ハラダジム主催の「Fighting Beat Boxing」が12日、大阪堺市産業振興センターで行われた。

 メインイベント、ウェルター級6回戦では。2022年度西日本ウェルター級新人王の矢野翔斗(24=ハラダ)と元日本ランカーの平安山大樹(36=オキナワ)が拳を交えた。
矢野翔斗(ハラダ)が判定勝ち
 序盤はジャブの差し合いで、し烈なペース争い。左を上下に打ち分ける平安山に対し、矢野は左ボディを好打。5回から打撃戦に突入。回転力で上回った矢野は、6回にも右フックでバランスを崩させて、ジャッジに攻勢をアピールした。
「ランカーと戦いたい」
 熱戦を制した矢野は「相手はもっと前に出てくるかなと思ったが、練習してきたことは出せたと思う。KOできなかったのは悔しいが、(メインイベンターの)プレッシャーがある中、勝って8月の興行を締めくくることができてうれしい」と笑顔を見せた。

 今回の勝利でA級昇格を決めた矢野は「11月に予定されている興行で、ランカーと戦いたい。いつか佐々木尽選手(八王子中屋)と戦いたい」と目標を掲げた。
「次こそは勝つ」
 一方、3連敗を喫した平安山は「これまでは力任せにパンチを振っていたが、初回から冷静に戦うことができた」と収穫を口にすると、「3ラウンドからもっと接近戦を仕掛るべきだった。悔しいですね。次こそは勝ちます」と次戦での巻き返しを誓った。
右:川村志樹(ハラダ)が初回KO
 第2試合58.0kg契約4回戦では、川村志樹(26=ハラダ)と藤川悠(32=クラトキ)が激突。川村が右ストレートでグラつかせると、ロープ外に出た藤川を見て、レフェリーはロープダウンを宣告。再開後、右フックでキャンバスに沈めた。
漁師ボクサー!
 電光石火の初回KO勝ちを決めた川村は「初回から勝負をかけようと狙っていた。(KO勝ちは)最高ですね!」と胸を張った。

 大阪湾で漁師をしながらボクサーをしている川村。早朝4時に出航し、昼に仕事を終えるとロードワークしてからジムワークという生活を送っている。「カネショウ丸(乗っている船の名前)を盛り上げながら、ボクサーとしても有名になりたい」と目を輝かせた。