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[試合後談話]2023.8.5

超注目のライトフライ級2試合!

岩田翔吉vsブリーリョ

 世界トップ戦線を抜け出して頂点に立ちたい岩田翔吉(27=帝拳)が5日、後楽園ホールで開催された「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT特別版」のメインイベントに登場。175cmのリーチを誇るサウスポー、ジェイソン・ブリーリョ(22=比)と対戦した。

 この日のセミファイナルでは、ライトフライ級に転級した元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(29=ワタナベ)とプロ61戦目を迎えた堀川謙一(43=三迫)が対峙した。

岩田翔吉(27=帝拳)

■岩田翔吉(27=帝拳)の試合後コメント

 噛み合う相手で得意なタイプでしたが、※初めて倒されてしまいました。映像で確認しないと分かりませんが、後頭部付近を打ち抜かれて、(キャンパスに)手をついてしまった。相手のパンチが思ったよりも伸びてきて。同じ階級であそこまでリーチの長い選手はいないと思います。いい経験になった。相手の手が長いので、前半はよく見て、じわじわと中に入って行こうかなと思っていました。相手は早いラウンドのKOが多かったですし、パンチの軌道などを見ていました。途中から相手がボディを嫌がっているのは分かりました。フィニッシュの左ボディブローは、狙っていたパンチ。サウスポー相手に左ボディで倒したのは初めてのこと。そこは収穫です。(今後については)会長が決めることなので。ゴンサレス戦からはフィジカル、スタミナ、パンチ力が上がっていると思います。またチャンスをもらえるように頑張ります。

※後頭部への攻撃のため、ダウンは試合中に取り消されている。

ジェイソン・ブリーリョ(22=比)
■ジェイソン・ブリーリョ(比)

 試合のことについては、今、終わったばかりであまり頭が回らない。岩田選手については、あまり強さを感じなかった。ただ、6回に岩田選手の左ボディブローが、右脇腹(レバー)にまともに入り、効かされてしまった(1回目のダウン)。あの一発でやられてしまった。今日の敗戦は、本当にあの一発だった。
ライトフライ級サバイバル戦
 ボクシングに「勝ち負け」は付きものだが、今後のキャリアを考える上で、大きな分岐点ともなりうる試合がある。この日の堀川謙一(43=三迫)と谷口将隆(29=ワタナベ)の試合は、正にそのひとつに数えられる試合だった。

 勝ったのは谷口だが、その代償は大きく、アゴの骨を骨折していた。
谷口将隆(29=ワタナベ)
■谷口将隆(ワタナベ) 筆談メモ

 1ラウンドから良い手応えだった。前回の経験を踏まえ、2ラウンドからはさらに集中した。4ラウンドから削って、後半勝負と思っていたが、5ラウンドにアゴが折れてすべてが狂いました(笑)。勝ち切れて生き残ったのが何よりも良かった。
堀川謙一(43=三迫)
■堀川謙一(三迫)のコメント

 悔しいです。情けない試合でした。谷口選手がポジション取りがうまいんですけど、やっぱりパンチをもらってはいけなかった。ボディは打たれても大丈夫でしたけど。5回に左アッパーが谷口選手のアゴに入って、それでやった(骨折した)のかな。採点(0-2)については、ドローくらいかな、と思っていました。相手が元世界チャンピオンというところは意識していなかった。自分自身との戦いだった。(進退については)慎重に考えたいです。