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[前日計量]2023.8.4

前に進みたい谷口と先を考えない堀川の対決!

「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT 特別版」の前日計量が4日、都内のJBC(日本ボクシングコミッション)事務局で行われた。元WBO世界ミニマム級チャンピオンの谷口将隆(29=ワタナベ)と堀川謙一(43=三迫)の対決が注目を集めている。

 今年1月にまさかのKO黒星で、世界王座を明け渡した谷口にとっては、明日の再起戦がライトフライ級初挑戦。しかも、対戦するのは、この階級で日本とアジアの王者を歴任し、トップ戦線を牽引してきた堀川謙一。2000年4月7日のプロデビュー戦以来、60戦41勝(14KO)18敗(4KO)1分 の戦績を残してきた41歳。国内の現役最多試合数を誇る。

 勝たなきゃ前に進めない谷口と、負けたら後がない堀川の対決。ボクシングの聖地、後楽園ホールで行われるこの試合は、U-NEXTでライブ配信される。お見逃しなく!

堀川謙一(43=三迫)48.8kg

 48.8kgで61戦目の計量を終えた堀川は「今までと同じではない。最後のつもりで。調整は、抜かるわけがない。しっかりやってきた」と言葉を選びながらも、強い気持ちを伝えた。最終調整に話が及ぶと「一気に暑くなった時には、やばいと思った。20年前はこんなに暑くなかった」と43歳がようやく笑顔を見せた。

 これまでは、試合の話が来ると、常に臨戦体制に突入してきた堀川だが、今回は「試合が決まった瞬間に、心構えができてなかった。ジムの会長やトレーナーに背中を押してもらった」と、試合の話が舞い込んで来た時の心境を明かした。「先のことは考えてない。頑張ります」。

谷口将隆(29=ワタナベ)48.9kg

 主戦場をミニマム級からライトフライ級に変えての初戦となる谷口だが、前日計量はリミットの48.9kgでクリアした。ミニマム級時代とでは、調整は違ったとしつつも、「理想よりも上出来」とキッチリ仕上げられたことを強調。「ミニマム級に留まっていたら、(ボクシングは)1月までしか出来なかった」と明かした。

 1月のKO負けからの再起戦となる谷口は「再起戦でガチンコ、気心知ってる堀川さん、いつもと違う。相手は勝てると思ってるからやるのだから、警戒してます」と気を引き締めた。

「現役の後半に差し掛かってると思う」と話した29歳は、「一日一日を大切に過ごせた。いい緊張感で仕上げられた」と、トレーニング期間を振り返り、「底上げが出来た。土台は今まで以上。レベルはすごく上がっている。慢心に変えないように。視野が狭くならないように緊張感を持ってやりたい。明日しっかり勝たないとゼロに戻らない。さっき堀川さんを見て、スイッチが入った」。