フルトンと昨年戦ったD.ローマンの展開予想
WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(29=米国)と昨年6月に対戦した元WBA・IBF同級統一王者のダニエル・ローマン(33=米国)も、フルトンと井上尚弥(30=大橋)の対戦を楽しみにしている。
7月25日(火)に東京・有明アリーナで開催される、世界的注目の一戦の見どころと展開予想を聞いた。
※今回、D.ローマンさんの取材をするために、多くの皆様にご協力頂きました。ボクシングモバイルスタッフ一同、御礼申し上げます。
■スティーブン・フルトン(米国)の強みはなんですか?
ダニエル:フルトンの強みは、非常に頭の良いファイターであり、リングを巧みに使う方法を知っていることです。彼は試合中に適切な調整を行うことにも長けています。
■井上尚弥(大橋)の強みはなんですか?
ダニエル:井上は異なるレベルのボクサーと戦ってきたため、彼は自身のボクシングスタイルに合わせて適応し、調整することができるはずです。また、井上は試合をいつでも終わらせるほどのパワーも持っています。
■どちらが優勢だと思いますか?
ダニエル:井上選手が勝つ可能性が高いと思います。彼はパワーと経験がある。どのラウンドでも試合を決着させる能力があります。しかし、ボクシングは50/50のスポーツです。両選手には、それぞれの強みがありますが、試合中に適切な調整ができるかどうかが勝敗を分ける要素になると思います。
■可能であれば、フルトンと井上尚弥のどちらと対戦したいですか?
ダニエル:私はボクシングから引退していますが、私が試合をしていた頃も、常に最高の相手と戦いたいと思っていました。だから、喜んでフルトン選手と再戦して、過去に人々が望んでいた井上選手とも戦いたいですね。
■アメリカで試合を観ますか?
ダニエル:はい、私も視聴しようと思っています。ボクシングの最新情報を追い続けているので。特に自分が最後に戦ったスーパーバンタム級の試合ですので、見逃せない試合になるでしょう。
■ダニエルさんは今、どのような活動をされていますか?
ダニエル:私はボクシングから引退していますが、血が騒ぐ限り、闘士としての心は失われません。まだ、何も決まってはいませんが、将来的にはエキシビションマッチを行うかもしれません。今年の終わりまでには、トレーナーとして何人かの選手の指導を始める予定です。そして、それがうまくいけば、将来的にはアメリカにジムを開くか、可能であれば、日本にもジムを開設するかもしれませんね。
■日本ファンの皆さんにメッセージを頂けますか?
ダニエル:私の日本のサポーターやファンの皆さんへ、まずは「こんにちは」と「感謝の気持ち」を伝えたいです。皆さんが私のキャリアをサポートしてくれたことに心から感謝しています。日本と日本の皆さんに対して、私は深い愛情を持っています。日本は私にとって第二の故郷であり、9月に再び訪れることを楽しみにしています。改めて、すべてに対して感謝し、フルトン選手と井上選手の両者に幸運を祈りたいと思います。最高の勝者が出ることを願っています。