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[ニュース]2011.10.29

王者・粟生に死角なし!

粟生隆寛
 来る11月6日、代々木競技場第二体育館で開催される「ワールドプレミアムボクシングThe REAL」WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者"Genius"粟生隆寛(帝拳)VS挑戦者デビス・ボスキエロ(伊国)の12回戦。
 王者・粟生にとってはV2戦であり、"世界進出"を目指す重要な一戦を目前に控えた10月29日、都内・帝拳ジムで公開練習を行った。  
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 13時スタートの公開練習ではあったが、粟生はバンテージを念入りに巻き、しっかりとアップを済ませ、帝拳ジム・浜田剛史代表と田中繊大トレーナーを伴い記者会見に臨んだ。
 まず最初に、粟生VSボスキエロ戦を中継する日本テレビが代表質問としてここまでの調整具合を尋ねると、粟生は「全て順調に進んでいます。特にバランスに注意して練習してきた。これまで通りの試合をすれば、当日は素晴らしい試合ができる」と自信をうかがわせた。  
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 挑戦者ボスキエロの印象を聞かれ粟生は「特にないです(笑)。ちょっと大きなパンチを振ってくる程度で…。でも僕はいつも相手を特別意識したことはないので(笑)」と語り、V2戦に向けて「自分のベストを尽くせば結果はついてくる。攻めのカウンターに意識し過ぎず、攻めと守りの切り替えをちゃん とすれば判定まで行かない。ファンの皆さん!!11月6日を楽しみにしていて下さい」と王者・粟生は必勝宣言!  
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 続けて浜田代表は「ボスキエロは技術のある挑戦者。だが粟生も王者になって自分のボクシングを押し通すことができるようになった。試合が楽しみです」と期待を寄せる。

 また、28日にイタリアから来日したボスキエロ陣営が急遽、公開練習の視察に現れたが粟生は「特に意識はしていない。"どうぞ観て下さい!"という感じ(笑)」と余裕の笑顔を見せる。  
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 公開練習ではシャドーボクシングで汗を流し、リングを円く使う軽快なステップワークを駆使して縦横無尽に動き、攻撃面では右ジャブから切れ味鋭いワンツー・右フック・右ボディのコンビネーションを披露した。そして4ラウンドのスパーリングでは前東洋太平洋フェザー級王者ジョエル・アリビオ(比国)をパートナーに、素早い右ジャブでコントロールし、左ストレート・左アッパーをアリビオに浴びせ、左右ボディ・右ストレートの反撃にも巧みなブロックとスウェーでクリーンヒットを許さず、挑戦者陣営に順調な仕上が り具合を見せつけた。

 その後、田中トレーナーとのミット打ちでは、ガードの高いボスキエロを想定してブロックを打ち破る連打から左ストレートを上下に打ち分け、強烈な左アッパーをミットに叩き込んでいた。  
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 粟生の仕上がり具合について田中トレーナーは「ガードの高い相手を崩す練習をしてきた。ボスキエロ対策のミットがもっとあったが、挑戦者陣営の"目"もあったので(笑)。ここまで良い仕上がり具合です。6日が楽しみですね!」と語り、V2防衛に太鼓判を押した。

 王者・粟生陣営は挑戦者ボスキエロの特徴をしっかりと分析し、対策を練り練習を積み重ねてきた。11月6日、V2防衛に向けてWBC世界スーパーフェザー級王者"Genius"粟生隆寛に死角は無い!

■ワールドプレミアムボクシングThe REAL
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ12回戦
王者・粟生隆寛(帝拳)
VS
挑戦者デビス・ボスキエロ(伊)
日時:11月6日(日)
会場:代々木競技場第二体育館
開場:12時00分
試合開始:13時00分
お問合わせ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667