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[試合後会見]2023.7.8

佐々木尽in八王子!

八王子で熱戦!
 WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチ、王者の佐々木尽(21=八王子中屋)対同級6位の星大翔(25=角海老宝石)が8日、八王子エスフォルタ・アリーナで開催された「第45回ファイティング・スピリット・シリーズ」のメインイベントで行われた。

 日本人初のウェルター級での世界チャンピオンを目指す佐々木と、アップセットを狙う星が拳を交えた。
佐々木尽(八王子中屋)がV2を達成!
 佐々木が勝利に執念を見せる星を振り切った。星が左ボディを突き刺すと、佐々木も真っ向から応戦。スイッチを織り交ぜながら、コツコツと当てていく。ペースは佐々木だが、星も食い下がった。5回、星はワンツー左ボディを好打。6回、佐々木はコーナーに押し込み、細かいパンチでダメージを与えていくと、ショートアッパーで顔を弾いた。我慢比べの打ち合いに勝った佐々木は、11回にロープに押し込み、連打でフィニッシュに持ち込んだ。
「勝つことに必死だった」
 2度目の防衛に成功した佐々木だが、ラスベガスでのスパーリング合宿で左肩を痛めて万全ではなかったことを明かした。「左腕でガードするだけで激痛が走り、スイッチして右手一本で戦った。初回で痛みが出た。倒しきれず悔しいが、勝つことに必死だったので、メンタルが強い星選手に勝てて良かった」と安堵の表情を浮かべた。
ノーサイド
 会見に同席した中屋廣隆チーフトレーナーは「手打ちでいいので、コツコツと当ててダメージを与えていく作戦だった」と語った。

 日本時間7月30日(日)に米国ラスベガスで世界ウェルター級4団体王座統一戦、エロール・スペンスJr(33=米)対テレンス・クロフォード(35=米)を現地で観戦予定。中屋一生会長は「トレーニングを兼ねて、ラスベガスに行く予定だったが…。しかし、日本で待っていても何も起こらない。本人と話してからになるが、観戦させたい」と話した。

スペンスvsクロフォードを観戦予定

 佐々木は「今日の内容では『何が世界だ』と思われていると思う。ここからもっと強くなります」とさらなる精進を誓った。
「ワンテンポ遅くなってしまった」
 一方、最後まで食い下がるも敗れた星は「ストレートが当たったが、相手のディフェンス能力が高くて、詰め切ることができなかった。効いたパンチはなかったが、初動が速くてワンテンポ遅くなってしまった。結果がすべてです」と肩を落とした。

 それでも今、もっとも勢いがある佐々木と真っ向勝負して、意地を見せた。星は「また、頑張ります」と再起を誓った。
採点表