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[試合後談話]2023.6.12

中川兼玄vs神足茂利! 勝負を決めたのは?

激戦の行方は?
 日本スーパーフェザー級7位の中川兼玄(28=角海老宝石)と神足茂利(26=M・T)が12日、後楽園ホールで開催された「パイオニアオブファイトvol.6 DANGAN」のメインイベント、スーパーフェザー級8回戦で対戦した。

 昨年8月にWBOアジアパシフィック王座に挑んで以来の再起戦に臨んだ中川と、ランカー初挑戦の神足が激戦を繰り広げた。
神足茂利(M・T)がTKO勝ち!
 序盤は、神足がジャブを飛ばしながら右ストレート、左ボディを好打し、上々の滑り出し。中川は3回に右ストレートをねじ込み反撃するが、神足も接近戦で上手くポジションを入れ替えながら、右ショートアッパーをコツコツと当ててダメージを与えた。激しいパンチの応酬が続く中、7回、神足が右オーバーハンドを決めたところで中川陣営が棄権を申し出た。
「ここまで長かった」
 ランカーを撃破した神足は「明確にポイントが取れているのかどうかわからなかったが、周りの声を聞いて『これでいける!』と確信した。中川選手は予想通り打たれ強かったが、トップ戦線で戦っている選手に勝つことができてうれしい」と表情を崩した。
「中谷君とのスパーがヒントになった」
 途中から、突き上げるようなショートアッパーが冴えわたった。このパンチは同門でWBO世界スーパーフライ級王者の中谷潤人(25)が得意とするパンチの一つで、中谷とのスパーリングで実際に浴びて、取り入れたという。

 さらに、4回に偶然のバッティングで左目上をカットしたが「中谷君も前回の試合でカットしたが、冷静に戦っていたのを思い出した。ここで弱気になってはいけない」と語った。
神足茂利に注目!
 ランキング入りを確実とした神足は「目標は世界チャンピオン。その前に日本やアジア王座を狙っていく」と抱負を語った。
「皆、よく頑張っていた」
 全試合終了後に囲み取材に応じた中谷は「(神足選手は)一緒に練習している中で、いろいろと聞いてきてくれるので、自分の経験を伝えた。皆、頑張っていて良い興行だった」と自主興行の感想を語った。