中川麦茶と政所椋が3150と専属契約
日本スーパーバンタム級6位・WBO-AP8位・OPBF6位・の中川麦茶(34=一力)が6日、亀田興毅ファウンダーが主催するボクシング興行「3150 FIGHT 」と専属契約を結んだことを発表した。
この日は、6月10日(土)にエディオンアリーナ大阪で開催される「3150 FIGHT SURVIVAL vol.5」でプロデビュー戦を迎える政所椋(22=KWORLD3)も出席し、同専属契約を結んだことを伝えた。
中川麦茶は会見で、「小学2年で野球を始めて、ずっと野球一筋だったが、ある日、家に帰ってきてテレビで亀田興毅の試合(2006年3月、カルロス・ボウチャン戦)を見て、興奮して友達と夜遅くまで亀田の話をしていたら翌朝、野球の練習に遅刻してクビに。『これは亀田のせいだ』と思い、ボクシングを始めた。亀田さんは、人生を変えてくれた人。そこで専属契約を結ぶことができて、信じられない気持ち」と、ボクシングを始めたきっかけが、“亀田興毅”だったこと明言した。
その上で、「自分は、年齢を重ねていて戦績もズタボロ。それでも専属契約を結べた。他の選手にも希望になるのではないか。配信やSNSなどの影響もあり、ボクシングが盛り上がってきている。この流れを逃してはダメ。今の10倍は3150ファイトを盛り上げる」と胸の内を明かした。
麦茶は、8月11日にエディオンアリーナ大阪で開催される「3150ファイト」に出場する予定だが、「亀田京之介(ハラダ)からSNSを通じて対戦を呼びかけられた」と切り出すと「やりたいなら、条件をこっちに合わせろ。対戦が決まれば、5ラウンド以内に終わらせる」と吠えた。すると、このことを初めて聞いたという亀田ファウンダーは「中川選手はスーパーバンタム級で、京之介はフェザー級、体重面での条件が合えば、面白いのではないか。盛り上がりそう」と食指が動いた。
「日本ランキングは落ちたので、OPBF王座か、WBO-AP王座を狙っていきたい。一度負けた田村選手(田村亮一=JB SPORTS)にもリベンジしたい」と抱負を語った。
大橋ジムから井上尚弥のスパーリングパートナーとして指名がきたことを明かした麦茶。「試合以上に気合いを入れていかないといけない」と締め括った。
政所は「まだ、デビューもしていないのに専属契約していただきありがたい。最前線に立って、ボクシング界を盛り上げていきたい」と負けん気の強さをアピールした。
亀田ファウンダーは、政所に関して「パンチが強くて好戦的。プロ向きな試合をする。華もあるし人気が出ると思う。スーパーフライ級は熱い階級だが、彼がどこまでいけるのか楽しみ。デビュー戦は緊張するが、変な試合をしたら専属契約はなしにする」と笑顔で期待を込めた。