[試合後談話]2023.6.4
立川で女子新王者が誕生!
総力戦!
OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座決定戦が4日、アリーナ立川立飛で開催された「TACHIHI Presents GENKOTSU vol.7」のメインイベントにて行われ、OPBF女子バンタム級王者の菊池真琴(36=石川)と日本女子フェザー級1位の藤原茜(35=ワタナベ)がベルトを争った。
OPBF王座2階級制覇を狙う菊池と、3度目の正直でタイトル奪取を誓う藤原が真っ向から激突。白熱の攻防に、1100人の観客は大声援を送った。
OPBF王座2階級制覇を狙う菊池と、3度目の正直でタイトル奪取を誓う藤原が真っ向から激突。白熱の攻防に、1100人の観客は大声援を送った。
菊池真琴(石川ジム立川)が勝利
ジャッジ2者の支持を得た菊池が、新チャンピオンに輝いた。序盤は、サウスポー菊池がロングレンジから右フック、左オーバーハンドで迎え撃ち、幸先の良いスタート。4回、藤原は距離を詰めて左ボディを突き刺し、反撃に打って出た。前半終了時の公開採点は、38-38×1、39-37(藤原)、40-36(菊池)とバラバラ。5回、菊池は近距離で勝負するが、藤原の有効打が上回る。6回、菊池は足を使いながら、左ボディアッパー、左ストレートをヒット。ラスト2ラウンドは激しいパンチの応酬で、互角の打ち合いを見せた。
メインイベンターの役目を果たした
OPBF王座2階級制覇を成し遂げた菊池は「勝ててホッとしている。相手に対策されているのを感じた。前半は遠い距離からパンチを当てていたので、(公開採点で)一人が向こうにつけていて、びっくりした。接近戦がポイントになるんだと思い、前に出たが、6ラウンドの前にセコンドから『距離を取って戦ったら大丈夫だから』と指示が出て、その通り戦った。最後は倒しにいった」と冷静に試合を振り返った。
「狙うは世界!」
リング上でのインタビューで、現日本女子バンタム級王者の赤林檎(28=真正)への雪辱を誓った菊池。「私が海外でベルトを獲ってから、リベンジができれば」。
試合後の囲み取材では「2人の世界チャンピオンに興味がある」とWBA(世界ボクシング協会)女子バンタム級王者のニーナ・ヒューズ(40=ドイツ)、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者のエバニー・ブリッジス(36=豪)の名前を挙げた。
試合後の囲み取材では「2人の世界チャンピオンに興味がある」とWBA(世界ボクシング協会)女子バンタム級王者のニーナ・ヒューズ(40=ドイツ)、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者のエバニー・ブリッジス(36=豪)の名前を挙げた。
前半の攻防を悔やんだ
一方、惜しくもベルトを逃した藤原は「やるべきことをやれなかった。相手は思っていたよりパンチを振ってこなかった分、警戒してしまった。公開採点で1人がフルマークだったので、もっとで前に出ないといけないと思った。後半の戦いをもっと早くできていれば…。今までで一番悔しい」と話すと涙で頬を濡らした。それでも、「一歩ずつ進んでいきます。また、懲りずに頑張ります」と再起を誓った。
採点表