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[試合後談話]2023.5.1

不退転の覚悟で臨んだ湯場海樹。

互いの健闘を称え合った。

 日中平和条約締結45周年「G.O.A.T MATCH Vol.1 DANGAN 258 & NJP」が1日、後楽園ホールで開催された。コロナ禍で一時は中断していた日中対抗戦だったが、無事6試合が行われた。セミファイナルに、赤コーナーからリングに上がったのは、今回が3度目の来日となった実力者、バイジャンボ・ナスイウラ(28=中国)。対峙したのは、不退転の覚悟でリングインした湯場海樹(24=ワタナベ)。66.2kg契約8回戦のゴングが打たれた。

左を上下に打ち分けた湯場海樹

 試合は、中間距離から飛び込むタイミングを探ったナスイウラを引きつけて、左ストレートを上下に打ち分けた湯場が、優勢に試合を進めた。序盤から鼻血を流しながらも、冷静に立ち振る舞った湯場が、ジャッジ2者の支持を受け、判定勝利を収めた。

3度目の来日を果たしたナスイウラ

 試合後、医務室前の通路で互いを労った両者。ナスイウラは「遠い距離は元々よかったが、近い距離でもしっかり打ててた。左ストレートを意識させられた。中に入ってからも左ボディが強かったので、インファイトができなかった」と湯場を称え、「また一緒に練習しよう」と肩を組んで記念撮影に応じた。

歓喜!

 湯場は開口一番、「嬉しいです」。「KOするよりも勝てて本当に嬉しいです。大きな試合でした」と、中国チームを牽引してきたナスイウラから勝利を収めたことを手放しで喜んだ。

大きな一勝

 その大一番に関して「あまり中に入ってこなかったので、やりやすかったです。両方から鼻血が出てたので、折れたかもしれません」と、笑顔で振り返った。

日中友好対抗戦!