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[試合後談話]2023.4.22

村上勝也がタイトル挑戦をアピール!?

左:村上勝也(名古屋大橋)の左!
 日本フライ級5位の村上勝也(28=名古屋大橋)が22日、愛知・刈谷市あいおいホールで開催された「KNOCK OUT BOXING」のメインイベントに出場。フライ級8回戦で白鳥光芳(35=T&T)と対戦した。

 タイトル初挑戦をアピールしたい村上のパフォーマンスに注目が集まった。
6連勝!
 村上が粘る白鳥を振り切って、大差判定勝ちした。2回にサウスポー白鳥の左オーバーハンドを浴びたが、慌てる素振りを見せず、上下に打ち分けペースを掌握。6回にはワンツーで腰を沈めさせて攻勢。フィニッシュを狙い、豊富な手数で攻め立てた。しかし、タフな白鳥も最後まで懸命にパンチを返した。
「今日の内容ではタイトルとは言えない」
 6連勝を飾った村上だが「今日は倒しにいこうとしすぎて、自分のボクシングを崩してしまった。思っていたより、頭の位置が低くてやりにくかった」と苦笑い。「今日の内容では、まだまだタイトル挑戦とは言えない」とアピールとはいかなかったようだ。

 それでも「久しぶりのサウスポーとの試合で、8ラウンドできたのは収穫。勝って反省できるのはプラス」と前向きにとらえた。
左:吉田里穂(RISE)が2勝目
 第5試合アトム級4回戦では、神成咲良(19=changes)と日本アトム級17位の吉田里穂(20=RISE)が激突。出入りを活かした攻撃を仕掛ける神成に対し、吉田は左ボディで迎え撃つと有効打で上回り、判定勝ち勝ちした。
「まずはA級ボクサーを目指す」
 吉田は「予想以上に相手が前に出てきたので、最初は戸惑ったが、2ラウンド以降は自分のボクシングができたと思う」と冷静に試合を振り返ると、三迫ジムや真正ジムで出稽古を重ねた成果を口にした。

 今後の目標を聞かれた吉田は「まずはA級に上がること。そして、いずれタイトルに絡んでいきたい」と言葉に力を込めた。
大橋弘政会長
 今回の興行では、パンフレットに記載されたQRコードにアクセスして、全試合勝敗予想を実施。全試合正解者には商品券(1万円)とトロフィーがもらえる新しい試みを行った。引き分けが2試合あったため、8試合中6試合の勝敗を当てた3名が商品をゲットした。

 全試合終了後に取材に応じた大橋弘政会長は「一生懸命に練習して、試合で命をかけているボクサーを、一人でも多くの人に見てほしい。第1試合から会場に来て、最後まで帰らずに見てもらいたい。応援しているボクサーだけではなく、ほかの選手を見てもらうキッカケになればと思った」と企画の意図を説明。この日は、第1試合から観客が積めかけて選手に声援を送っていた。

勝敗予想企画を実施

 大橋会長は「今回は予想が外れたとしても、次に来る時にどんな選手なのか調べてくるのではないか。一人でも多くの人がボクシングに興味を持ってもらいたい」と現役時代のファイトスタイル同様、熱く語った。