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[試合後談話]2023.4.15

三代大訓が韓国でまさかの結末

初回にアクシデントが…
 WBO(世界ボクシング機構)ライト級12位の三代大訓(28=横浜光)が14日、韓国・仁川パラダイスシティで開催された「Treasure Boxing Promotion 第2回大会」ライト級8回戦で、ジュン・ミンホ(29=韓国)と拳を交えた。

 ジム移籍初戦で、ビッグイベントに出場した三代だが、序盤に予期せぬアクシデントが待ち受けていた。
ジュン・ミンホ(韓国)が負傷判定勝ち
 初回に偶然のバッティングで三代は左目上、ジュンは右目上をカット。これでリズムが狂ったのか、ジリジリと距離を詰めた三代だが、打ち終わりを狙われて失点。ダメージを与えるほどではないが、ジュンは的確なパンチで、ジャッジに攻勢をアピール。5回、三代の傷が深くなり、3度目のドクターチェックでストップ。勝負は負傷判定へと持ち込まれた。ジュンが世界ランカーを撃破した。
「ペースが上がらなかった」
 まさかの結果となった三代は「なかなかペースが上がっていかなかった。5ラウンドから良くなってきたので、ここからかなと思ったが…。試合が終わった感じがしない」と淡々と試合を振り返った。

 偶然のバッティングで負傷したが「目に血が入ったが、見えていたので気にならなかった。効いたパンチもなかったので、ポイント的には五分五分くらいかなと思った」と語った。
「戦いやすかった」
 一方、殊勲の勝利を挙げたジュンは「この試合に勝つことにすべてをかけていた。本当にうれしい」と喜びを爆発させた。今年3月26日(日)にフィリピンで4回TKO勝ち。それからわずか2週間でリングに上がったというが、「試合間隔が短い分、コンディションは良かった」。「相手は自分に合わせてきた戦いをしてきたので、やりやすかった」と胸を張った。
「ライト級でアジア王座を目指す」
 100人の応援団に勝利を届けたジュンは「自分の主戦場は、ライト級。OPBF東洋太平洋王座かWBOアジアパシフィック王座を狙っていく」と抱負を語った。昨年12月に平岡アンディ(大橋)が保持するWBO-AP王座に挑むも、8回TKO負けを喫したジュンが、大きな1勝を挙げた。
パラダイスシティ