日本女子バンタム級王者が決定!
真正ジム主催の「REAL SPIRITS VOL85」が15日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催され、全7試合が行われた。メインイベント、日本女子バンタム級王座決定6回戦では、日本女子バンタム級2位の赤林檎(28=真正)が、OPBF東洋太平洋女子同級1位のキム・アクタブ(30=比)と、空位の王座をかけて対戦した。
赤林檎がWBOアジアパシフィックに続いて、2つ目の王座を獲得したのか? フィリピンからの刺客がベルトを掴んだのか? 試合は序盤に大きく動いた。
試合は、前半に決着した。2回、赤林檎はタイミング抜群の右カウンターで倒すと、立ち上がったアクタブに一気に攻め込み、右ストレートで再度弾いて試合を終わらせた。赤林檎が見事な勝利で、新チャンピオンに輝いた。
前回、韓国での敗戦からの再起戦がタイトルマッチになった赤林檎は「前回は階級が上の選手との試合で、とにかく圧力で押されてキツかった。再起戦でタイトルが獲れたのは、まずは良かった」と喜んだ。
倒した右ストレートはいい感触だった。
「相手のパンチは思ったより重くて、序盤タイミングをつかむ前に後頭部にもらってしまったが、パンチの軌道を掴んでいける(勝てる)と思った」。「倒した右ストレートは、抜けるような感触だったので、その後ストップに持ち込めると思って一気に仕留めにいった」と振り返った。
試合後、リングに上がった日本女子同級6位の山下奈々(25=RE:BOOT)が、新チャンピオンの赤林檎に対し、初防衛戦の相手にとアピールした。
タイトル獲得早々、挑戦状を受け取った赤林檎は「(私の力を)なめんなよ!という感じですが、でもこんな風に(挑戦を)アピールしてもらえるくらいになったんだな」と語った。
赤林檎は続けて「本当は、晝田選手の持つベルトに挑戦したい。世界を目指せるなら、スーパーフライまで落とせます」と、WBO女子スーパーフライ級王者の晝田瑞希(27=三迫)に挑戦状を叩きつけた。
「晝田選手は、日本人で1番強い選手。総合格闘技やMMAをやっていて、全く異なるタイプの私のような選手が、アマエリートを倒しに行くのもいいじゃないですか」と世界挑戦に意欲を示した。それでも、「せっかく獲った日本タイトルなので、一度防衛してみるのも良いかなと」と山下からの挑戦も視野に入れた。今後の女子バンタム級戦線から目が離せない!