亀田興毅がメンデスと帰国!
暗礁に乗り上げた重岡優大(25=ワタナベ)の世界初挑戦の再調整のため渡米した亀田興毅ファウンダーが10日、元WBO世界ミニマム級王者のウィルフレッド・メンデス(26=プエルトリコ)と共に帰国した。4月16日(日)は、WBC世界ミニマム級暫定王者決定戦として、重岡優大とメンデスが、代々木第二競技場体育館で対戦する。
メンデスが試合のために来日するのは、今回が2度目。前回は2021年12月、WBOチャンピオンとして谷口将隆(29=ワタナベ)の挑戦を受けるも、11ラウンド1分8秒TKOで王座を明け渡した。重岡は谷口と同門。メンデスにとっては、リベンジのチャンス。羽田空港に降り立つと、「試合のオファーをもらってから、決めるまでに2度考えることはなかった。WBCとWBOのランキングに入っていたので、いつでも試合ができるように準備をしていた」と、世界ランカーらしく、常に臨戦態勢でチャンスが来るのを待っていたことを明かした。普段から不摂生はしないという元世界王者は、現在の体重について聞かれると「家を出る時は、108lb(48.9kg)だった」とミニマム級のリミットまで約1.3kgであることを伝え、コンディションにも問題ないとリラックスした様子で記者の質問に答えた。
渡米して、24時間以下だったというニューヨーク滞在中にメンデス陣営と交渉し、プロモーターの役目を果たした亀田興毅ファウンダーは「新米プロモーターですが、仕事ですので」と安堵の表情を浮かべ、4月16日(日)は、前代未聞の「兄弟同階級同日同会場暫定王者決定戦」が開催できることを発表。「WBCの承認もビザの問題も全てクリアになった」と胸を撫で下ろした。
優大の相手がオーソドックスからサウスポーに急きょ変わったことに関しては、試合の約2週間前にサウスポーからオーソドックスに挑戦者が変更したにも関わらず、大激闘戦を制し、ファンの大喝采を受けたWBA・WBC統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)を引き合いに「チャンピオンは、どういう状況でも勝ち切るものだ」と(重岡優大を)叱咤激励した。