那須川天心に立ちふさがる与那覇勇気!

　決戦を2日前に控えた那須川はより一層、表情が引き締まっていた。「心技体すべてそろった。初めての試みで緊張感があるがワクワクしている。このような大きな舞台で求められていることはわかっている。入場からすべて自分の大会にする。すべての人にサプライズを見せる」と主役は自分だと言い切った。

　会見後の囲み取材にも「『これはボクシングのスタイルではない』と言われるかもしれないが、ボクシングのルールの中で那須川のボクシングをする。主演、制作、監督『那須川天心』」と自信たっぷりだった。

　ボクシングに転向して半年。ボクシングの基本から作り上げてきた。「最初は4ラウンドで疲れていたが今はまったく疲れない。目に見えて成長しているのを感じるし毎日が刺激的で楽しい。毎日、学校に行っている感じ」と充実感を口にすると、「格闘技人生の中で、試合までの期間がこれまで長かったのは初めて。ずっと集中していて疲れたが、途中からリミッターが外れて研ぎ澄まされた」と新しい那須川天心を見せると語った。

　「既存のファンやチームの方々に『那須川についてきて間違いはなかった』と思ってもらいたい」と勝利を誓った。
　

　拳を交える与那覇は「試合まであっという間だった。試合の反響があるのは那須川選手のおかげ。那須川選手に感謝している。彼のすべてを奪う」と自信を示した。

　4月1日(土)に後楽園ホールで行われた那須川のスパーリング動画を見たという与那覇は「試合1週間前であれだけ動けるのはすごい」と話したが、「彼が魅せようとすればするだけ倒しやすくなる。スピードは速いがそれ以外は自分の方が上回っている」と拳を握りしめた。