銀次朗が世界へ向けてアピール!
重岡銀次朗(23=ワタナベ)が4日、都内のワタナベジムで練習を公開し、4月16日(日)に迎える、レネ・マーク・クアルト(26=比)とのIBF暫定世界王座決定戦に向けて、順調ぶりをアピールした。銀次朗と兄の優大(25=ワタナベ)は、ミニマム級のニュースターとして期待を寄せられる。試合の模様は、代々木第二競技場体育館より、ABEMAボクシング専門チャンネルでライブ配信を予定している。
公開練習の前、取材に答えた銀次朗は「試合までの10日と少し、体調、体重、ボクシングの動きもめちゃくちゃ良い」と落ち着いた様子で、現状を報告。12ラウンドのスパーリングを2回消化するなど、「申し分なくやれてる。今週も何回かやって、来週はマスで疲れを抜く」と、予定通りに再調整をつづけている。
対戦相手のレネに関しては、ビデオで見た印象として「変なことをしてこない選手だと思うので、万全に試合を迎えられる。表情とボクシングのスタイルを見たが、姑息な真似はしてこない。気持ちの強い、しっかり経験を積んできた選手」と、フェアプレイを期待。チャンピオンで、今年1月に銀次朗が挑戦した時には、3ラウンドに偶然のバッティングが勃発した後に、不可解な態度をとって、無効試合になったダニエル・バラダレス(28=メキシコ)を引き合いに、「あいつのことは考えてないです。(試合も)全く見ないです」とキッパリ、前だけを向いた。
1月の世界初挑戦からの成長として、「”避けて打って、避けて打って”に、左ストレートを加えて強化した」と、攻撃面の新たな取り組みを挙げ、「100%倒す気でいるけど、何があっても大丈夫なように、12ラウンド戦うことを想定している」と冷静に答えた。
兄の優大(25=ワタナベ)が挑戦する予定だったWBC王者のパンヤ・プラダブスリ(タイ)が、昨夜、インフルエンザに感染したことを理由に来日を否定。兄弟同時同階級王者誕生の可能性が、暗礁に乗り上げてしまったが、「モチベーションは変わらない。そんなことでは左右されない」と我関せず。それでも、「兄貴は、ブチギレてへそ曲げるかもしれないが、時間が経てば機嫌が良くなる」と慮った。