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[発表会見]2023.4.3

吉川梨優那vs伊賀薫が決定!

WBO-AP女子ミニマム級王座戦
 ディアマンテジムは3日、大阪堺市内のジムで記者会見を開き、WBOアジアパシフィック女子ミニマム級タイトルマッチ、王者の吉川梨優那(21=ディアマンテ)vs挑戦者の伊賀薫(30=真正)戦を発表した。

 試合は、5月3日(水・祝)、大阪・和泉シティプラザ弥生の風ホールで開催される「FRESH BOXING×LA FIESTA DEL DIAMNTE」のメインイベントとして行われる。
「どんな展開になっても対応する」
 初防衛戦で前日本王者を迎え撃つ吉川は、「防衛するのは当たり前で、しっかりと勝って、次の世界へ近づけるように頑張りたい」と意気込んだ。伊賀とは、スパーリングで手合わせをしたことがあるようで、「あまり打ち合わずに、自分が詰めていく流れの印象。本来、足を使うタイプの選手ですが、今回は挑戦者なので、打ち合ってくれるのかなと思っている。打ち合いはもちろん、どんな展開になっても、対応出来るようにする」と進化した姿を見せるつもりだ。
「勝って世界につなげる」
 階級を上げて挑戦する伊賀は「今回は、チャレンジャーとして挑むのですが、(返上したが)日本アトム級チャンピオンだったので、当日は真っ向から打ち合って勝って、世界に繋げていきたい」と必勝宣言。「相手は若くてパワフルだし、パンチが強くてガンガン前に出てる印象。打ち負けないように戦う」と意気込んだ。
全日本新人王コンビが登場
 アンダーカードには若手ホープが登場する。2022年度全日本スーパーバンタム級新人王の安村綺麗(23=ディアマンテ)は、スーパーフェザー級6回戦でベジータ石川(36=折尾)と対戦する。

 ベテランと拳を交える安村は「A級に上がるための試合という位置付けで考えている。相手はキャリアがあってとても強い選手だが、どんな局面になっても、しっかり上回って必ず勝ちます」と語った。2階級上げての一戦で、どのようなパフォーマンスを見せるのか。

 2022年度全日本フライ級新人王の二階堂迅(21=ディアマンテ)は、フライ級6回戦で藤田圭(26=DANGAN AOKI)と拳を交える。二階堂は「自主興行は、第1回以来の出場となりますが、この興行で一番良い試合を見せられたらと思っています。頑張ります」とインパクトを残すつもりだ。
注目カードが続々
 セミファイナルでは、山原武人(23=泉北)がフェザー級6回戦でキティポン・ミースク(タイ)と激突する。山原は「このような素晴らしい興行のセミファイナルに組んでいただき、大杉会長、野上プロモーターに感謝しています。セミファイナルらしく盛り上げたいと思っている」と意気込んだ。
5月3日(水)和泉シティプラザ
 野上奈々ディアマンテジム会長は「これまでは挑戦する立場でしたが、初めてアジアチャンピオンという冠をつけて迎えるということで、我々も選手と同じく、大きな物を背負って開催させていただくのだと自覚しています。吉川は、タイトルを獲ってすぐに『王座を守るのだ』という言葉が出ていたのを聞いて、チャンピオンとしての自覚を感じた。よく『守りに入ったらダメ』と言いますが、チャンピオンとして、自覚を持つことは悪いことではないと思っている。彼女は性格的に、自分の決めたことをキッチリ実行してくる子なので、今回もそれを信じて、当日を迎えたいと思います」と愛弟子に期待を寄せた。

 山下正人真正ジム会長は「伊賀は、1階級下ではありますが、日本タイトルを獲得しており、元々はフィットネスから(ボクシングを)始めて、ここまで努力してきた選手です。ジムとしても、何とか勝たせてあげたいと思っている。昨年、小林(豪己)が、そして一昨日には、原(優奈)がタイトルを獲得して、ジムの雰囲気もとても盛り上がっている。あと1ヶ月、頑張っていきたいと思います」と、ベルト奪取に全力サポートしていく。

 大杉繁美泉北ジム会長は「5月3日は、日頃培った練習の成果を存分に発揮して、みんな良い試合をしてもらえたらと思います」とイベントの成功を願った。