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[試合後会見]2023.3.30

黒木優子vs鈴木菜々江!

ダイレクトリマッチ!
 WBO(世界ボクシング機構)アトム級タイトルマッチ、王者の黒木優子(32=YuKO)対挑戦者の鈴木菜々江(30=シュウ)の一戦が30日、後楽園ホールで開催された「Victoriva vol.11」のメインイベントで行われた。

 昨年9月以来のダイレクトリマッチ。黒木が返り討ちを果たしV1に成功したのか? それとも鈴木が王座奪還したのか? 女子注目の一戦の結末はーー。
黒木優子(YuKO)がV1に成功!
 黒木が今回も我慢のボクシングで勝ち切った。前半は、サウスポー黒木が足を使いながら左ストレート、左アッパーを好打しペースを掌握。前に出てくる鈴木を上手く捌いた。なかなか捕まえることができない鈴木だが、6回になると強引に距離を潰して、乱打戦に持ち込む。ラフに攻めて相手の集中力を削りに行った。それでも黒木は熱くならず、ワンツーをヒット。最終10回は、鈴木が右フックで顔を弾いたが、逆転するまでには至らなかった。
「相手の土俵で戦ってしまった」
 初防衛に成功した黒木だが、納得の出来とはいかないようで、「打ったら動いて自分の場所を確保することを意識したが、パンチに自信を持ってしまい、山下会長の指示を聞けなかった。クリーンヒットはもらっていないが、相手の土俵で戦ってしまった。不甲斐ないですね」と苦笑いを浮かべた。
「統一王者を目指す」
 今後は「山下会長の下でやりたい」と真正ジムに移籍予定。「これからどんどん強い相手と戦って明確に勝つ。そうすれば統一王者も見えてくると思う」と抱負を語った。
「自分のボクシングができなかった」
 一方、王座に返り咲くことができなかった鈴木は「前回戦った時より、距離は遠く感じなかったが、捕まえるのが難しかった。自分のボクシングができなかったけれど、やり切ったと思う。最後まで取材していただきまして、ありがとうございました」と話すと涙で頬を濡らした。
採点表