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[追悼式]2023.3.26

マック・クリハラトレーナーを偲ぶ

マック・クリハラ追悼式
 今年1月に90歳で亡くなった故・マック・クリハラトレーナーの追悼セレモニーが27日、愛知県刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催された「SPLENDID BOXING」で行われた。

 ハワイ・ホノルル出身の日系アメリカ人2世のクリハラさんは、ロサンゼルスに在住し、6人の世界チャンピオンを育てた名伯楽。1994年12月に行われたWBC世界バンタム級王座統一戦『辰吉丈一郎vs薬師寺保栄』で、薬師寺の参謀を務め、勝利に導いたことで知られる。

   現役時代に指導を受けた薬師寺保栄会長(元WBC世界バンタム級王者)と戸高秀樹会長(元WBA世界スーパーフライ級王者、元WBA世界バンタム級暫定王者)がリング上から故人を偲ぶと、10カウントゴングが打ち鳴らされた。
薬師寺保栄会長
   マイクを握った薬師寺会長は、「自分が日本人ボクサーとして、初めてマックさんの指導を受けたが、毎回250ラウンドのスパーリングをさせられた。厳しいトレーニングのおかげで、世界チャンピオンになることができた」と師匠に感謝した。
戸高秀樹会長
   マックトレーナーとのコンビで、世界2階級制覇を成し遂げた戸高会長は「昨年の12月25日にマックさんから電話がかかってきて、『来年は日本に行くから、一緒にご飯に行こう』と約束したが、叶わなかった。名古屋のボクシングを盛り上げてくれて、本当にありがとうございました」と挨拶した。