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[発表会見]2023.3.25

中谷潤人がラスベガスで2階級制覇に挑戦!

初のラスベガス戦!
 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M・T)が25日、神奈川県相模原市内で記者会見を開き、次戦に向けての意気込みを語った。

 中谷は、5月20日(日本時間21日)に米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで、同級2位のアンドリュー・モロニー(32=豪)と空位となっているWBO世界スーパーフライ級の王座を争う。

 当日は、デビン・ヘイニー(24=米)対ワシル・ロマチェンコ(35=ウクライナ)による、世界4団体ライト級タイトルマッチが行われる。
「とても興奮している」
 「ラスベガスという大きな舞台で試合が決まって、とても興奮している」。中学を卒業後、単身武者修行し、何度もスパーリング合宿を行っている米国だが、ラスベガスには試合はおろか、観戦にも行ったことがないという。ビッグイベントへの出場が決まり、モチベーションはマックスだ。「今回が2度目の米国での試合になるが(前回はアリゾナ州)、ここで勝ってチャンピオンになる」と意気込んだ。

会場はMGMグランド

 収容人数17500人のMGMグランド・アリーナはかつて、マイク・タイソン(米)対イベンダー・ホリフィールド(米)や、フロイド・メイウェザー(米)対マニー・パッキャオ(比)のビッグマッチが行われた、ボクシングの聖地だ。「本場で戦えることは、すごく光栄なこと。この場所でベルトを獲ることに意味がある」。
アンドリュー・モロニー(豪)
 拳を交えるモロニーの印象を聞かれた中谷は「しっかりと左を突いてくるタイプで、まとまった良い選手。リズムに乗せずに、自分のパンチを当てていきたい。向き合ってやりづらさを感じると思うので、熱くならずに戦う。倒すためにアクションを増やしていきたい」と、ロングレンジから打たせずに打つ、中谷潤人のスタイルを貫く。
ロマチェンコと会うのも初めて
 「ルディトレーナー(ルディ・エルナンデストレーナー)から勧められて」とロマチェンコの映像は、プロ2戦目からほとんど見ている。「サイドの回り方や前の手の使い方など、参考にさせてもらっている」。

 世界最高峰の技術を持つサウスポー・ロマチェンコと中谷が世界戦前の行事で一緒になるかもしれない。それを考えるだけで興奮してくる。
中谷潤人がラスベガスで魅せる!
 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、日本代表が14年ぶりに優勝し日本中が熱狂した。

 中谷も大いに刺激を受けたようで、「日本のチーム力が(日本中に)活力を与えているのを感じた。ボクシングは個人スポーツだが、チームのサポートありきだと思っている。自分が力を発揮することで、皆に感謝の気持ちを形にしたい」と言葉に力を込めた。

 今月29日(水)に日本を出発して、ロサンゼルスでスパーリング中心の調整をする。「(ロサンゼルスは)慣れている場所で、前に米国で試合をした時も経験しているので」と帰国せずに、5月17日(水)に決戦地のラスベガス入りする。