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[試合後談話]2023.3.16

今年は4回戦も面白い!

激戦を制したのは?
 「DANGANオール4回戦」が16日、後楽園ホールで開催され、全12試合で熱戦が繰り広げられた。第12試合64.5kg契約4回戦では、新村康行(33=SRS)と菊池音央(きくち・ねお/19=新日本木村)が激突した。

 人気アイドルグループSexyZoneの菊池風磨(28)の弟・音央と、ブラジリアン柔術2019年全日本選手権優勝の新村によるデビュー戦。勝利の女神がほほ笑んだのはーー。
新村康行(SRS)が初勝利
 開始10秒、菊池が左フックでダウンを奪う絶好のスタートを切った。しかし、2回からサウスポー新村がプレスをかけて、左ストレートを好打。ワンツーを軸に、積極的な攻撃を見せた。勝負を決めたい菊池だが、パンチの振りが大きくなり、スタミナを消耗。最終4回も、新村が左ストレートで顔を弾き、ジャッジに攻勢をアピールした。ダウンを挽回した新村が逆転勝ちした。
「勝ててホッとしている」
 激戦を制した新村は「気がついたら、レフェリーがカウントを数えていて、自分がダウンしたことがわかった。正直なところ焦った。体力の消耗が激しかったが、セコンドの指示を聞いて攻め切ることができた。負けたと思ったので、ホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。
「新人王を目指す」
 高校3年間はボクシングをしていたが、17歳からブラジリアン柔術を始めると、33歳まで続けた。しかし、「ずっとボクシングが好きだった。今やらないと後悔する」と、一昨年の11月にSRSジムに入門すると、昨年10月にプロテストに合格した。

 今年の東日本新人王トーナメントにエントリーしている新村は「自分は年齢がいっているので、上を目指すにはこれしかない」と言葉に力を込めた。
「スタミナが切れてしまった」
 一方、悔しい敗戦となった菊池は「ダウンを奪ったことで仕留めにいきたいと焦ってしまい、振り回してしまった。2ラウンドでガス欠になってしまった。ダメですね」と肩を落とした。
「また頑張ります」
 170人の応援団が駆けつけた。「応援してもらいうれしかったが、負けてしまい申し訳ない」。菊池も今年の東日本新人王トーナメント(ライト級)に出場する。「試合に向けてダッシュをしてきたが、スタミナが足りなかった。もっと頑張ります」。この悔しさを糧に頂点を目指す。