[試合後会見]2023.2.16
激戦! 中嶋一輝が魅せた!
WBO-AP王座戦
WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦、同級1位の中嶋一輝(29=大橋)対同級3位のケニー・デメシーリョ(30=比)が16日)の一戦が、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル97」のメインイベントで行われた。
スーパーバンタム級転向4戦目の中嶋は、持ち前の強打を爆発させて、タイトルを奪うことはできたのかーー。
スーパーバンタム級転向4戦目の中嶋は、持ち前の強打を爆発させて、タイトルを奪うことはできたのかーー。
中嶋一輝(大橋)が圧勝
前日計量で「クールに倒す」と話していた中嶋が有言実行した。序盤からサウスポー中嶋がプレスをかけて、ジャブからワンツーをヒット。デメシーリョの右フックをガッチリとブロックして、じっくりと攻めた。ペースを握った中嶋は、上下に打ち分け着実にダメージを与えて攻勢をかけた。タフなデメシーリョにやや手を焼いた中嶋だが、集中力を切らさずペースを維持。8回に強打を叩き込むと、レフェリーはロープダウンを宣告。再開後、連打を浴びせてフィニッシュした。
「冷静に戦えた」
再びタイトルを手にした中嶋は「(井上浩樹選手のように)もっときれいに倒したかったが」と苦笑いを浮かべたが、「相手はタフで、なかなか倒れなかったが、冷静さは保つことができた」と自らに及第点を与えた。
前戦は思い通りの展開にならず、強引に距離を詰めたところにパンチをもらったが、この日は冷静な組み立てが目を惹いた。
前戦は思い通りの展開にならず、強引に距離を詰めたところにパンチをもらったが、この日は冷静な組み立てが目を惹いた。
「これからも勝ち続ける」
大橋会長は「初回に見せたカウンターの左ボディストレートが良かった。あれがあったからこそ、KOにつなげることができた。良い試合だった」と中嶋の成長を褒め称えた。
スーパーバンタム級は、転級してきた井上尚弥(29)を中心に回ることが予想され、チャンスを掴むには時間がかかりそうだ。それでも「目指すのは世界。これからも勝ち続けていくだけ」と拳を握りしめた。
スーパーバンタム級は、転級してきた井上尚弥(29)を中心に回ることが予想され、チャンスを掴むには時間がかかりそうだ。それでも「目指すのは世界。これからも勝ち続けていくだけ」と拳を握りしめた。
採点表