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[前日計量]2023.2.13

WBO-AP戦! 技術戦に期待!

WBOアジアパシフィック王座戦
 WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座決定戦の前日計量が13日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、前日本同級王者でWBO-AP同級1位の中川健太(37=三迫)と日本同級4位、WBO-AP同級12位の古谷昭男(25=六島)の両者が計量に臨んだ。

 試合は、明日(14日)、後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントとして行われる。
「過去最強の中川健太を見せる」
 日本王座を返上し、WBO-AP王座を狙う中川は、スーパーフライ級リミットちょうどの52.1㎏でクリアした。計量後に取材に応じた中川は「過去最高に仕上がった。前回の試合から1~2段階、強くなった。過去最強の中川健太を見せることができる」と万全のコンディションに、自信をみなぎらせた。

 コンビを組む椎野大輝トレーナーと取り組んできたフィジカルトレーニングの成果が出てきたようで「スパーリングでも調子が良く、強くなっているのを実感する」。
「タフな試合になる」
 横に並んだ古谷を見て「思っていたより身長が高い」と話すと、「前戦以上に厄介な相手。タフな試合になる。これまでこういう試合を落としてきたので、明日はしっかりと勝ち抜く。最後は自分の手が挙がる」と意気込んだ。

チャンスがあれば倒しにいく

 「どんな形でも勝つ。しかし、世界を口にしている以上、内容も見せていきたい。自分自身に期待しているので、そろそろKO勝ちもしたい」とチャンスがあれば倒しに行くと語った。
「強くなった姿を見せる」
 これが2度目のタイトル挑戦の古谷は、200gアンダーの51.9㎏でパスした。1年ぶりにタイトルに挑む古谷は「ディフェンス面と、ジャッジがこっちにポイントをつけるような戦い方を強化してきた」と進化を口にした。
「最後は気持ちの勝負」
 「相手は、3度日本チャンピオンになっている強い選手。12ラウンド以上戦えるスタミナを作ってきた。最後は、気持ちの勝負になる」と中川攻略に自信を示した。

 古谷は、「自分みたいな叩き上げの選手が、チャンピオンになるところを証明したい」と言葉に力を込めた。
左:椎野大輝氏 右:武市晃輔氏
 明日のタイトルマッチは、椎野大輝トレーナー(36/中川担当)と武市晃輔トレーナー(41/古谷担当)による名トレーナー対決にも注目だ。

前戦からの変化を見せてほしい 椎野トレーナー

 椎野トレーナーは「調子がめちゃくちゃ良い。中川さんが早い段階でペースを取れば、判定までいかないと思う。前回の梶戦(梶颯=帝拳)からの変化を見せてほしい」とKO決着に期待を込めた。

小さな穴をこじ開ける 武市トレーナー

 一方、武市トレーナーは「体重もスッと落ちたし、調子は良い。相手はキャリア、実績で上。日本王座を返上してこのタイトルに挑むわけで、実質の日本チャンピオン。強い相手だが、小さな穴をこじ開けていく。チャレンジャーであることには変わりはない」と淡々と語った。