フルトン戦の課題はフレーム感。
スーパーバンタム級に転級した井上尚弥(29=大橋)が31日、2月13日(月)午後9時から放送される『井上尚弥出演! エキサイトマッチSP 「井上尚弥」4団体王座統一戦! 』の収録後に取材に応じた。
気持ちは既にスーパーバンタム級に転級しているモンスターは、昨年12月のポール・バトラー(34=英国)戦に関して「この試合に関してはない。この試合を振り返ったところで、次の試合に向けて参考にはならないです」と、前を向いた。
【放送・配信日】 2月13日(月)午後9:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
スーパーバンタム級に上げて最初の試合の相手候補の一人と考えられる、スティーブン・フルトン(米国)に関して、「自分が気にしているのはフレームのところ。そこをどう感じるか。自分が上げてどんな動きができるのか。そればかりは、どれだけ準備してもリングでどう感じるかが大事だと思うので」と、交渉の早い段階から、イメージ作りを始めていることを明かした。
ヒリヒリする相手との対決を希望してきたモンスターは、階級を上げた初戦で、強敵との交渉が進んでいることに「その緊張感があるからこそ、すごいモチベーションでトレーニングができると思うし、試合で、すごいものを見せられると思うんですけど」と期待した。緊張感という意味でも、「一番高いんじゃないですか。今までは自分の体格にあった適正の階級でやってきたから、それなりに自信はあった。スーパーバンタムは、自分の中でも未知な階級になる」としたが、「決まった相手とやるだけですね」と、チャレンジすることを楽しんでいる様子だった。
井上真吾トレーナーも「目もいいしディフェンスもいい。だからワッサワッサ行くのではなく、やっぱり出入りしながら、まずは見切ってですよね。見切ったときに、たぶんナオヤが感じると思うんですよ。そこで、初めて流れができるんじゃないでしょうか。いろいろ試行錯誤しながらになると思う。でも、最終的には徐々にプレッシャーをかけて、ナオヤが詰める感じになるのかな。ただ、あくまで相手の攻撃を外しながら」とフルトンの印象を語ると「チャレンジには、なるじゃないですか」と、過去最強の相手かー、という質問に答えた。
日本で試合が行われることには、「アメリカでやるよりもファイトマネーが高いとか、日本に来るメリットがあるから来るわけで。地上波から配信サービスに変わりつつある今だからこそ呼べるのかなと思うし。そこはいいところもあるし、地上波でやらない分、多くの方の目に触れられないという部分もあるし。ただ、こういうビッグマッチが日本で組めるという良さもある。そこは難しいところはありますよね」との考えを示した。
マッチルームボクシング社のエディ・ハーン氏が、尚弥とフルトンの試合勝者とムロジョン・アフマダリエフ(26=ウズベキスタン)が対戦することに、積極的な姿勢を見せたが、「仮にですよ、今年そういう形になったとしても、階級を上げることは考えてないですし。スーパーバンタムで戦い続けます」とキッパリ。階級を上げることを急ぐのではなく、スーパーバンタム級で、自身の完成度を高めることを宣言した。