4月16日の再戦を目指す! バラダレスvs重岡銀次朗
3150 FIGHT Vol.4から一夜明けた7日、大阪市内のKWORLD3ジムで亀田興毅ファウンダーが会見を開いた。
3R 2分 48秒 「無判定試合」と伝えられた6日のIBFミニマム級世界タイトル戦に関する説明のため、この試合の立会人を務めたベン・ケイルティ氏、王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)のマネージャーのアレハンドロ・ブリト氏、挑戦者の重岡銀次朗(ワタナベ)が所属するワタナベジムの渡辺均会長も会見に同席した。
立会人のケイルティ氏は、昨夜の試合の結果は、「無効試合」と言い換えたが、「無判定試合」と同様に、チャンピオンと挑戦者の戦績には、無効試合1が加えられるが、チャンピオン防衛記録はつかないとした。
IBFはローカルコミッションのJBC(日本ボクシングコミッション)からのクレームを受け付けるとしつつも、ビデオ判定は公式には採用されておらず、いかなる場合にも結果は覆らないことも明言した。
立会人はダイレクトリマッチをIBF本部に提言済み
その上で、IBF本部のピープルズ会長には、昨夜の内に試合のレポートとビデオを提出済みであることを報告し、バラダレスと銀次朗のダイレクトリマッチを行うことを強く提言したことを明かした。ただし、この試合の勝者には、レネ・マーク・クアルト(26=比)と指名試合が義務付けられているため、チャンピオンシップ委員会の判断を待つこととなった。同委員会からは、1週間程度で判断結果が伝えられる。
会見後の囲み取材に応じた渡辺会長は、すでにチャンピオンサイドとリマッチに関する契約書の作成を始めていることを明らかにした。
4月16日(日)代々木第二体育館で再戦を目指す!
立会人の提言通りにダイレクトリマッチが決まれば、4月16日(日)に代々木第二体育館で開催予定の3150 FIGHT 興行で実現する。このことには、「4月16日ならば、3ヶ月あるので、ぜひ再戦したい」と、チャンピオンも合意していることをブリト氏が代弁した。
ケイルティ氏は、試合を止める唯一の権限を持つのは、レフェリーであることを強調し、リングサイドのドクターは、レフェリーに対して提言はできるが、それ以上の権限を持たないとするルールを説明した。
亀田興毅氏は「頑張ってきた選手のことを考えると、やりきれない」と述べ、今回は採用されなかった「ビデオ判定」の導入を検討するべきとの考えを示した。その上で、「この試合がきっかけになれば」と、サッカーや野球など他のメジャー競技と同様に、ボクシングの近代化を急ぐ必要性を説いた。