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[公開練習]2023.1.4

不気味なM・ジェルサエム

2度目の世界挑戦
 WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級2位のメルビン・ジェルサエム(28=比)が3日、大阪市内のジムで報道陣に練習を公開した。

 ジェルサエムは、1月6日(金)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で開催される「3150FIGHTvol.4」で、王者の谷口将隆(28=ワタナベ)に挑戦する。当初は2日に来日予定だったが、飛行機のトラブルのため、3日に日本に到着した。

 「自分がフィリピン人として、2023年最初の世界戦の舞台に上がるので、とてもワクワクしている。ベストを尽くしてベルトを獲りにいく」と王座奪取を誓った。

 現在、世界チャンピオンが不在のフィリピンにベルトを持ち帰るつもりだ。体が引き締まっており、表情から内に秘めた闘志を感じさせた。

 試合の模様は、ABEMAで当日13時から全試合ライブ配信される。
「キャリアを重ねて強くなった」
 試合直前での来日となったジェルサエムだが「飛行機が飛ぶかどうかわからなかったので、来ることができてホッとしている。動揺はまったくない」と問題なしを強調した。

 2017年1月、タイで当時のWBC世界ミニマム級王者のワンヘン・ミナヨーティン(タイ)に挑戦。ジャッジ2者が1ポイント差の接戦の末、惜しくも敗れた。

 当時のことを聞かれたジェルサエムは「周りからは『勝っていた』と言われたが、もっと頑張らないといけないと思った。あれからキャリアを重ねて、確実に強くなっている」と自信を示した。
11月から12月に名古屋で強化合宿
 本日の大阪の最低気温は4℃に対しフィリピンは24℃。しかし、ここもしっかり対策してきたようだ。

 11月中旬から12月にかけて3週間、名古屋でキャンプを張ったという。日本人選手とのスパーリングは行わず、寒さ対策とスタミナ強化に努めた。
キレ味鋭いパンチを披露
 会見後には、シャドーボクシングとミット打ちを1ラウンドずつ披露。軽めに動いたが左右ともにシャープなパンチを打ち込み、調子の良さを伺わせた。
伯耆淳トレーナー
 谷口とコンビを組む伯耆淳トレーナーは「今日は綺麗なシャドーボクシングを見せていたが、当日は一発狙いでパンチを振ってくると思う。顔が小さくてボクサーとして理想的な体系をしている」と警戒心を強めた。