[試合後会見]2022.12.11
田中恒成の世界前哨戦!
世界ランカー対決
元世界3階級制覇王者の田中恒成(27=畑中)が11日、武田テバオーシャンアリーナで、WBO世界スーパーフライ級4位のヤンガ・シッキボ(28=南アフリカ)と、スーパーフライ級10回戦で対戦した。
前日計量で、リーチ差が約15㎝あることが判明。田中は、南アフリカから乗り込んできた強豪に圧勝することができたのかーー。
前日計量で、リーチ差が約15㎝あることが判明。田中は、南アフリカから乗り込んできた強豪に圧勝することができたのかーー。
田中恒成(畑中)が完勝
序盤は、シッキボが長いリーチを活かしたジャブで、先制攻撃。距離が詰まると、クリンチで遮断し、試合巧者ぶりを発揮した。しかし、田中は3回からプレスをかけて、左ボディを痛打し、ペースを掌握。徹底したボディ攻撃で後退させて、ポイントを加点。シッキボは、苦しそうな表情を見せた。終盤も、田中は回転力を活かした連打で攻勢。最後まで積極的な攻撃を繰り出した。
「地力で勝つことができた」
世界前哨戦をクリアした田中は「KOすることしか考えていなかったので、倒すことができず悔しい。しかし、明確に勝つことができて良かった」。「相手のリーチは長いが、初回である程度は距離を掴むことができた」と試合を振り返った。
予想以上にタフだった
「左ボディでのKOを描いていて、序盤から中盤にかけて上手くいきそうな雰囲気がありながら、相手が予想以上にタフだった」。「自分が強くなった自信がついたので、落ち着いていたし、心がブレることはなかった」。
予想以上にタフだった
「左ボディでのKOを描いていて、序盤から中盤にかけて上手くいきそうな雰囲気がありながら、相手が予想以上にタフだった」。「自分が強くなった自信がついたので、落ち着いていたし、心がブレることはなかった」。
「来年中に世界4階級制覇を成し遂げる」
畑中清詞会長は「試合前は、格の違いを見せて倒すだろうと思ったが、相手も良い選手で頑張った」。今後に関しては「今、できそうなのは、IBF王者(フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)との一戦くらいだが、指名戦がいつになるのかわからないので、どっちにしても、(指名戦の)次になるのでは。今後に関しては、まったくの未定」と話した。
田中は「KOはできなかったが、世界ランカー相手に実力が違うところは見せることができた。この1年、よりレベルアップするために取り組んできたが、もう一段頑張ってやらないといけないな、と思う。チャンスが来たら、来年は世界4階級制覇します」と静かに語った。
田中は「KOはできなかったが、世界ランカー相手に実力が違うところは見せることができた。この1年、よりレベルアップするために取り組んできたが、もう一段頑張ってやらないといけないな、と思う。チャンスが来たら、来年は世界4階級制覇します」と静かに語った。
「良い試合ができたと思う」
控室に戻ってきたシッキボは「田中は、世界一流の素晴らしいボクサー。すごく良い試合ができたと思う」と相手を称えたが、「ボディ打ちが上手かったが、(パンチが)来るのがわかっていたので、それほど効かなかった」と強がった。
採点表