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[前日計量]2022.11.30

新女王はどっちだ!?

WBO女子世界Sフライ級王座決定戦
 WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王座決定戦の前日計量と調印式が30日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、谷山佳菜子(35=ワタナベ)と晝田瑞希(26=三迫)が会場に姿を現した。

 試合は、明日(1日)、後楽園ホールで開催される「WATANABEPROMOTION & VICTORIVA.9」のメインイベントで行われ、動画配信サービス「BOXING RAISE」で全試合ライブ配信される。
「格闘技人生の集大成を見せる」
 先に秤に乗った谷山は、スーパーフライ級リミットちょうどの52.1㎏でパスした。バンタム級を主戦場としてきた谷山だが、今回は1階級落として挑戦する。「早めに体重を落としていたので問題ない。体調も良い」と万全のコンディションをアピールした。

 明日のライブ配信では、元女子世界5階級制覇王者の藤岡奈穂子(T&H)がゲスト解説を務める。「ボクシングを始める前から憧れている先輩。藤岡さんに褒めてもらえるような内容を見せる」と意気込んだ。
「倒しにいく」
 同じ熊本県出身で、空手をしていた時から交流がある重岡兄弟と切磋琢磨してきた。11月17日(木)には新王者に就いた重岡優大(25=ワタナベ)の試合を観戦。「優大選手の試合を見て『私も獲る』と力をもらった。先に私が世界のベルトを獲って、銀次朗君に繋げる」。1月6日(金)にIBF世界ミニマム級王座に挑戦する重岡銀次朗(23=ワタナベ)に良い流れを作る。

勝って銀次朗選手に繋げる

 谷山は「普段から使用していて、握り心地が良いので」とメキシコ製の8オンスのグローブを選択。「冷静に戦って、倒しにいく。私が必ずチャンピオンになる」と完全決着でのタイトル奪取を誓った。
「ピンクのベルトは私が獲る運命」
 4戦目で世界タイトル初挑戦の晝田は、400gアンダーの51.7㎏をクリアした。「しっかりと準備ができた。やはりピンク色のベルトは、私が獲る運命だと思う。必ずゲットする」と話すと、「明日は、最強無敵な私を見せることができる」と勝利に自信を示した。

しっかりとイメージしてきた

 「時間があれば、谷山選手の動画を見て頭の中でイメージしてきた。自分の得意なところを追求できた」と谷山対策は万全だ。この試合に向けて、100ラウンド以上のスパーリングで調整してきた。
「目の前の相手に勝つだけ」
 11月22日~27日まで墨田区総合体育館でアマチュア全日本選手権が開催された。試合直前のため、会場には観戦には行けなかったが、YouTubeで視聴。「やっぱりレベルが高いというのと、私も2回優勝させてもらって少しだけ自信をもらえた。良い刺激をもらった。アマチュアで戦ってきた分も無駄にしないように、強さを証明したい」と言葉に力を込めた。
BOXING RAISEでライブ配信
レフェリー:フラト・ソイクチャング(タイ)
ジャッジ:マルティノ・レドナ(米国)
ジャッジ:中村勝彦(日本)
ジャッジ:村瀬正一(日本)
立会人:レオン・パノンシーロ(米国)