村地翼がベルト奪取を宣言!

　2019年9月、フローイラン・サルダール(比)との王座決定戦以来、約3年1ヶ月ぶりにタイトルに挑む村地は、スーパーフライ級リミットを200g下回る51.9kgでクリアした。サルダール戦以降は、バンタム級を主戦場としており、久しぶりのスーパーフライ級での試合だが、2ヶ月半かけてゆっくりと体重を落とした。頬はこけていたが、声にはハリがあり、調子の良さを感じさせた。

会長に恩返しする

　計量後、取材に応じた村地は「この舞台に戻って来るのに3年かかったが、会長がチャンスを作ってくれたおかげで、タイトルマッチをさせてもらえる。勝って会長に恩返しをする」と決意を示した。

　この試合に向けて、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30=BMB)やOPBF東洋太平洋フライ級王者の桑原拓(27=大橋)といった、トップ選手とのスパーリングを重ねて腕を磨いてきた。

　村地は「相手の大きなパンチに気をつけて、上下に打ち分けたい。12ラウンド、フルに殴り合うつもり。明日は、自分がタイトル奪取する瞬間を見てください!」と言葉に力を込めた。

　村地が勝てば、ジム初のチャンピオン、静岡県のジム初のWBOアジアパシフィック王者誕生となる。

　これが3度目の来日となるベロンドは、ズボンを履いたまま秤に乗り、リミットちょうどの52.1㎏を測定した。計量をパスすると、カレーライスを食べて笑顔を見せた。

　「この試合に向けて、しっかりと仕上げてきた。練習してきたことを出すだけ」と静かに闘志を燃やした。