沖縄で大激戦!
2020年度西部日本フェザー級新人王の福永輝(23=沖縄ワールドリング)と元ナイジェリア・スーパーフェザー級王者のリドワン・オイコラ(25=平仲)の一戦が2日、沖縄・石川多目的ドームで開催された「MUGEN挑vol.18」の、メインイベント58.0kg契約8回戦で拳を交えた。
福永が、地元沖縄で復活の狼煙をあげたのか? それとも、オイコラが連勝したのか?
序盤は、静かなスタートを切ると、福永は圧力を強め左ボディを突き刺すが、アウトボクシングを展開するオイコラを捕まえきれず。オイコラは左フックで顔を弾き、右ストレートを好打し、ポイントを加点。オイコラは、最後まで福永のプレスを捌き切り、ジャッジ3者の支持を得て連勝した。
日本参戦2戦目も勝利を飾ったオイコラは「まずは、今日試合ができたことに感謝します。相手の福永選手、ありがとうございました」と感謝の意を示した。
対戦した福永のことは「非常にタフなファイターでパワーがあって、尊敬している」としたが「(自分は)アフリカを背負っているので、ここで負けるわけにいかなかった」と快勝に胸を張った。
平仲ジム所属となり、次戦は2023年1月を予定している。「これから日本ランキングに入っていくと思うので、まずは日本のタイトルを狙いたい。ゆくゆくは世界チャンピオンを目指している」と目標を掲げると、「待ってろ! 日本(王座)!」と笑顔を見せた。
再起戦を勝利で飾れなかった福永は「試合途中で右拳を傷めてしまい、4回から左しか出せなかった」。「相手は特にやりづらさは感じなかった。パンチも大振りで、クリーンヒットはもらっていなかったので、ポイントは取っていると思ったが…」とやや納得のいかない表情を見せると、「(相手に)強さとか感じなかったが、結果は負けたので、自分の練習不足です」と肩を落とした。
第1試合ミドル級4回戦では、吉永涼介(19=平仲)と冨永一希(22=仲里)が激突。相手の左カウンターをもらい、膝を落とした吉永だが、ラウンド中盤に強烈な左ボディから右フックでダウンを演出。相手陣営が棄権の意思表示を示し、圧巻の初回KO勝利で飾った。
プロのリングは緊張した
初勝利を飾った吉永は「プロのリングは緊張していた。最初にもらった左カウンターで膝を揺らしたが、相手のパンチは、倒れるほどの強さではないとわかり、逆に緊張が解けた」と話すと、「パンチを外しながら、いいタイミングで前に出て、ボディから右フックで倒せた」と安堵の表情を見せた。
これからもっと練習していきたい
KBC未来学園高等学校在学時3年間で、高校総体沖縄県大会では3度優勝した経歴を持つ吉永は、一時期は大学進学を見据えていたが、今年2月にプロ入りを決意。平仲ジムからデビューした。「効いたパンチをもらったのは初めて。プロのグローブの薄さやアマとの違いを、今日は凄く実感した。これからはディフェンス面をもっと練習して、レベルアップしていきたい」と言葉に力を込めた。