意外な選手がランキング入りを果たした。
WBA(世界ボクシング協会)が1日、最新の世界ランキングを発表した。今月は、多くの日本人選手がランクインを果たしている。
一番驚いたのは、フライ級。日本チャンピオンのユーリ阿久井政悟(27=倉敷守安)が3位に入ったこと。意外にも先月までは、WBAのランキングには名を連ねていなかったのだ。
軽量級では、ミニマム級10位にWBO-AP王座返上を公表した、重岡優大(25=ワタナベ)が入った。重岡は、11月17日に日本王座決定戦で、仲島辰郎(28=平仲)とベルトを競う。
9月10日に行われた復帰戦で、タノンサック・シムシー(22=グリーンツダ/タイ)をTKOで下した、ライトフライ級の前WBCチャンピオン矢吹正道(30=緑)が15位に入った。
スーパーフライ級にも動きがあった。4位に、世界3階級制覇を果たしている田中恒成(27=畑中)が入った。世界王座返り咲きによる、4階級制覇にしか興味がない田中は、WBO-AP王座を返上している。
今月は、とにかくニューランカーが多い。バンタム級2位に、井上拓真(27=大橋)が入った。スーパーバンタム級とバンタム級の両階級を主戦場としている、拓真の動向からも目が離せない。また、スーパーフライ級で再起を目指すとしているノニト・ドネア(39=比/米)が、バンタム級10位にランクインした。
中量級にも、新たな日本人ランカーが誕生しているので、確認しておこう。この日、次戦を発表したフェザー級の日本・WBO-AP統一王者の阿部麗也(29=KG大和)が、14位に入った。
スーパーフェザー級のIBF前世界王者の尾川堅一(34=帝拳)の名前も見つけることができた。15位から、世界王座奪還を目指すこととなる。
OPBF・WBO-APウェルター級統一王者の豊嶋亮太(26=帝拳)が13位。豊嶋はWBC13位、WBO11位に続いて、3団体で世界ランキング入りを果たしている。