ボクシングモバイルニュース
[電話取材]2022.9.30

炒飯パワーが爆発!

「福しん」Fポーズ
「文字が逆になってしまいました」by大橋昌彦
 フラッシュ赤羽ジム主催の「オーバーヒート ボクサーズナイト.101」が30日、後楽園ホールで開催され、全10試合で熱戦が繰り広げられた。

 第1試合バンタム級4回戦で、デビュー戦に臨んだ大橋昌彦(20=角海老宝石)は、東京区部で展開するラーメンチェーン店「福しん」に勤務。会社から「チャーハンマイスター」の称号を受けるほどの腕前を持つ。角海老宝石ジム叩き上げの大橋がリングに上がった。
初回KO勝ち!
 菊池響(20=KG大和)と対戦した大橋は、距離を詰めて積極的な攻撃を展開。相手の右ストレートをブロックすると、ワンツー、左フックでダウンを先取。再開後、パンチをまとめてフィニッシュに持ち込んだ。
「勝ててホッとしている」
 試合後、電話取材に応じた大橋は「100人のお客様に来ていただき、『福しん』をはじめ、たくさんスポンサーについていただいた中で、プレッシャーを感じていたので、勝ててまずはホッとしている」と会心の勝利に声を弾ませた。

 「味が好きで、ここで働きたいと思った」と高校1年から「福しん」千川店でアルバイトとして勤務。料理担当として腕を振るい、中でもチャーハンは自信があるという。「お店に是非とも食べに来てください。自分が活躍することでお店の宣伝になれば」と語った。
コツコツと練習しついにプロデビュー
 「気弱な性格だったため、鍛えるために家族に強制的に連れて来られた」と小学5年で近所の角海老宝石ジムに入門。キッズボクサーは受け入れていなかったが、特別枠としてプロボクサーに交じりながら練習した。しかし、「殴るのも殴られるのも嫌だった。自分には向いていない」と、1年後にジムから足が遠ざかった。

 その後、中学3年の時に、ジムの先輩・岡田博喜(33)の試合を観戦。「自分も岡田さんにみたいに、観る人に感動を与えるボクサーになりたい」と高校1年で再入門した。「年下の、アマチュア経験のある選手にボコボコにされて、何度も辞めようとしたが、先輩のアドバイスを受けて食らいついた」と4年間コツコツと練習し、プロテストに合格した。
「明日から練習を始める」
 「今日は、運よく勝つことができた。最高の気持ちだが、もっと強くなりたい。チャンピオンになって、乃木坂46の元メンバーの西野七瀬さんに会いたい。西野さんに会うのは、夢ではなく目標」と力を込めた。