パワーアップした中谷潤人に期待!

　フライ級王座を保持したまま、1階級上でのノンタイトル戦に臨む。中谷は「スピードもパワーも上がって、これまで以上に良いパフォーマンスを発揮できると思う」とスーパーフライ級での仕上がりに自信を示した。

　身長172㎝の中谷にとって、減量は決して楽なものではない。以前から「スーパーフライ級の方が良い動きを見せられると思う」と話しており、次戦が楽しみだ。

　ロサンゼルスでは、午前中にジムワーク、夕方からロードワークで調整。週3～4回、1日6ラウンド以上のスパーリングを消化している。試合まで200ラウンドは超えるという。

　サウスポーの中谷だが、オーソドックス(右構え)も試しているという。まだ試合で出せるほど慣れてはいないというが、「タイミングやリズムで、必要な時に出せれば」。いずれスイッチヒッターの中谷も見られるかもしれない。

　拳を交えるロドリゲスJrは、昨年9月にWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(33=志成)に挑戦。判定で敗れたものの、力強いパンチで最後まで食い下がった。

　すでに相手の映像を見ており、「細かく動きながら、プレスをかけてくる」と印象を語ると、「スーパーフライ級でトップの選手なので気合いが入る」とモチベーションは高い。

　「井岡選手との試合と比べられると思うが、その時の最大のパフォーマンスを出していきたい」。「良い試合をして、次は世界戦ができれば。KOを目指す」と言葉に力を込めた。

　昨日、WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス・フランコ(22=米)が、米国ラスベガスで同級11位のイスラエル・ゴンサレス(25=メキシコ)に判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。今年2月、代役で2階級上のスーパーフライ級王座に挑戦し、ベルトを獲得。

　"バム"の愛称を持つ軽量級のスター候補ジェシーの試合は、中谷も気になるようで、リモート取材が終わるとDAZNで観戦した。

　中谷は「(ジェシーは)体はやっぱり小さいように感じましたが、ジャブを当てて、安定感があり上手かったです。相手もタフでしたが、バム(ジェシー)の試合を長く見ることができて、勉強になりました」とコメントを寄せた。