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[立ち話]2022.9.6

松本圭佑「焦らずに勝ち切る」

6戦目に臨む松本圭佑(大橋)
 日本フェザー級9位の松本圭佑(23=大橋)は、9月13日(火)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル92」のセミファイナルで、元日本ランカーの石田凌太(26=角海老宝石)と対戦する。

 元日本・OPBF東洋太平洋フェザー級王者の松本好二氏の長男で、キッズボクサー時代から注目されてきた圭佑は、2020年8月にデビューすると、ここまで5戦全勝(5KO)と、着実にキャリアを重ねている。

 決戦を控えた松本に、試合への意気込みと、アマ時代からのライバル・堤駿斗(23=志成)について聞いた。
前戦は42秒でKO勝ち
 6月に行われた試合では、初回わずか42秒で決着をつけた。「パンチをまとめるかどうか少し迷ったが、相手はボディを抑えていたので、仕留めにいった。あの場面で行かなかったら、なめていると思われる。ただ、もう少し戦いたかったですね」と振り返ったが、「この試合に向けてやってきた練習は、決して無駄ではない。試合は予想より(結果が出るのが)早くなったが、レベルアップを実感している」と前向きだ。
「冷静に淡々と戦う」
 拳を交える石田について、「自分もこの階級(フェザー級)だと大きい方だと思うが、身長が高い。パンチを振ってくるラフな戦いをしてくる」と拳を交える石田の印象を語った。「自分はアマチュアの経験を活かしつつ、プロらしく冷静に淡々と戦いたい」。

 石田は、今年2月に4年ぶりにカムバック。気持ちの強い右ファイターだが、松本も気持ちの強さでは負けていない。当日は、激しい打撃戦の場面もあるだろう。
「チャンスを逃さない」
 5戦全勝(5KO)と順調な滑り出しを見せており、周りからのKO勝ちに期待が高まるが、「KOは意識していない。自分のスタイルを貫き、8ラウンドの中で自分の力を出せば、どこかで倒すチャンスが生まれるはず。来たチャンスを逃さないこと」と自然体を強調した。
「焦らずコツコツと勝っていく」
 アマチュア時代のライバルである堤が7月にデビューし、OPBFランカーを撃破。OPBF最新ランキングで4位につけた。「駿斗は8ラウンド戦って、経験を積んでいる」と言うと、「(堤のことが)記事に出ていると見てしまう。やはり気になる存在」と意識はしているようだ。

 「自分の方が先にプロ入りしたが、駿斗の方が先にいっている。自分は焦らずコツコツと勝っていき、一日も早くプロとして認めてもらうように力をつけていく」。
「強さをアピールする」
 「ランキングを上げていきたいが、そこは焦らず、タイミングが来たらタイトルを狙っていきたい」。「前回はすぐに終わってしまったので、攻め急がず『松本圭佑は強いな』とアピールしていく」と必勝を誓った。