鈴木稔弘! 衝撃の25秒デビュー!

　試合は、鈴木本人が前日計量後に宣言した通りに速攻で、勝負を決めた。1ラウンド25秒。最初のダウンは、左フックの後の右ストレート。右の手首の怪我が理由で、3年のブランクを経験したが、それを払拭した瞬間だった。

　レフェリーが大きく手を振ることとなったのは、左フック。立ち上がったポーンセップ・ワドンガム(タイ)に間髪入れずに打ち込んだ。

　デビュー戦を終えた鈴木は「まだ、デビュー戦という感じはしないですね。緊張もしませんでした」と涼しい顔で後楽園ホールのプロのリングを振り返った。それでも、相打ちで受けたパンチで、 8オンスの感触は感じていた。「8オンスは硬いと思いました」と気を引き締めた。