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[試合後会見]2022.8.30

大湾硫斗にアクシデント!

右:大湾硫斗(志成)が積極的に攻めたが…
 日本スーパーバンタム級9位の大湾硫斗(24=志成)が30日、後楽園ホールにセットされたスーパーバンタム級8回戦のリングに上がった。鋭い踏み込みで、強引に入ってくるOPBFランカーでサウスポーのマーク・アンソニー・ヘラルド(31=比)を、左右のコンビネーションで封じていた大湾だったが、レフェリーが中に入ってストップした後に、アクシデントが待っていた。
ブレイク後にパンチを浴びてしまう
 密着した2人をブレイクするために、レフェリーが体を半分入れたところで、ヘラルドがパンチを打ち込んで大湾がダウン。当然、ヘラルドには、減点1が課せられたが、ダメージは残っていた。それでも、数分の休息の後に試合を継続した大湾だったが、試合後の会見では、「全く覚えていない」と、このアクシデントの前後の記憶が飛んでいたのだ。
「集中して戦っていきたい」
 「ショックの方が大きいです。勝ち方にこだわっていて、中盤に倒したかったが、所々記憶がない。バッティングが多かったが、倒れたことも立ち上がったことも覚えてない」と試合を振り返った。本人の言葉通り、ショックは隠しきれない様子で「昔から試合中に気を抜くなと言われてきた。そこでもらってしまった。集中して試合ができるようになりたい」とアクシデントによるダウンを何度も悔やんだ。
「勝ったか負けたかわからなかった」
 「(相手の)上体も柔らかく、やりづらさがあったので、後半にまとめたかった。記憶がなく、勝ったか負けたかもわからないまま、判定を聞いた」と、会見中も試合の記憶を取り戻すのに時間を要していた。
「木村吉光さんに近づきたい」
 この日のメインイベントでWBO-APタイトルを獲得した木村吉光(志成)に話が及ぶと「吉光さんはすごい。12ラウンド目であの倒し方。自分も近づきたい」と、気持ちを入れ直した。