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[試合速報]2022.7.23

亀田京之介がスピードで魅せた!

亀田京之介(ハラダ)が復活のリング!
 前日本ユース・フェザー級王者の亀田京之介(23=ハラダ)が23日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「Fighting Beat Boxing」のメインイベントに出場。フェザー級8回戦で、OPBF東洋太平洋同級10位のジョンジョン・エストラーダ(33=比)と拳を交えた。

 昨年11月に行われた、日本ユース王座戦以来の再起戦に臨んだ亀田の動きに注目が集まった。
亀田京之介(ハラダ)が完勝!
 スピードとテクニックの差を見せた亀田が、エストラーダの強打をシャットアウトした。序盤から、亀田がジャブを軸にペースを掌握。相手の右フックに対してもボディワークでかわし、着実にポイントを重ねた。15勝中14KOのエストラーダも、最後まで食い下がり、パンチを振り回したが、亀田は、最後まで集中力を切らさず、左を浴びせた。
「集中力を切らさず戦えた」
 昨年11月以来の再起戦を飾った亀田は「まずは、勝てたことがうれしい」とちょうど1年ぶりの勝利に笑顔を見せた。

 それでも試合内容には満足していないようで、「一発もらった時に効きはしなかったが、『これは危ないな』と警戒しすぎた。練習してきたジャブから右ストレート、ボディ攻撃につなげることができなかった」と反省の言葉を並べた。「良い勉強になった。早く動画を見て練習したい」と修正点を改善していく。
「強い日本人選手と戦いたい」
 終始、冷静な試合運びが目を惹いた。「これまでは、スパーリングでもパンチをもらったら『くそーっ!』となっていたが、『なぜ、パンチをもらってしまったのか?』と考えるようになった。相手に対する考え方を変えた」。

 今回の勝利で、OPBFとWBOアジアパシフィックランキング入りが濃厚だ。それでも「こんなところで手こずっているようでは、世界どころか、日本チャンピオンもまだまだ」と具体的な目標は掲げなかった。それでも「外国人選手よりも、誰もが知っている日本人の強い選手と戦いたい」と強豪との対戦を希望した。

那須川天心との対戦を希望

 さらに「那須川選手とできるなら、スーパーバンタム級に落としてでもやりたい」と、年内でのボクシング転向が予定されている、那須川天心(23)の対戦相手に名乗りを挙げた。
奥:浅海勝太(ハラダ)が激戦を制した
 セミファイナルでは、フライ級8回戦で同級14位の浅海勝太(27=ハラダ)と日本ライトフライ級15位の狩俣綾汰(27=三迫)が激突した。左ボディを突き刺す狩俣に対し、浅海は打ち終わりに左フックを合わせて応戦。序盤から激しいパンチの応酬で会場を沸かせた。5回、右ストレートで効かせた狩俣が距離を詰めたが、浅海は左フックでダウンを演出。6回、浅海は左フックで再び倒して、勝負を決めた。
「ひとつずつ勝っていく」
 連敗を脱出した浅海は「試合後は、いつも顔を腫らしていますね」と苦笑いを浮かべると、「狩俣選手は強かった。なんとか生き残りました」と安堵の表情を浮かべた。

ダウンを奪ったパンチは自然と出た

 「相手の左ボディに左フックを合わせる練習をしてきたが、上手くハマった。ダウンを奪ったパンチは、スイッチしての左フックで、自然と出たパンチ」と胸を張った。

 今後の目標を聞かれた浅海は「自分は勝ち負けを繰り返していて、決してきれいな戦績ではない。ランキング1位になるまでコツコツと勝ち続けて、その時に初めてチャンピオンを目指すと言いたい」と抱負を語った。