この夏はフェザー級が熱い!
今月9日にWBCの世界王座が、マーク・マグサヨ(27=比)からレイ・バルガス(31=メキシコ)に移ったのを皮切りに、フェザー級戦線が動き始めた。
チャンピオンが2人いたWBAは、ついに王座統一戦
2人のチャンピオンが王座を二分していたWBAは、スーパーチャンピオンのレオ・サンタ・クルス(33=メキシコ)と正規王者のリー・ウッド(33=英国)との、王座統一戦が行われることが正式に発表された。詳細は近日中に発表される。
WBOチャンピオンは初防衛戦!
WBOは、チャンピオンのエマニエル・ナバレッテ(27=メキシコ)が8月20日に初防衛戦を迎える。10ヶ月ぶりの試合だ。
ユース世代の日本の新鋭達に注目!
日本国内も見逃せない。今月13日には、アマチュア13冠の大型新人、堤駿斗(23=志成)がプロデビュー戦で、OPBF東洋太平洋ランキング5位のフィリピン人実力者から、しっかりと勝ち星を挙げて、ファンの期待に応えた。
7月23日に行われた前日本ユース王者の亀田京之介(23=ハラダ)の再起戦も、重要な一戦。相手は、WBO-AP4位でOPBF10位のジョンジョン・エストラーダ(33=比)。
8月7日(日)には、グリーンツダの25歳コンビ、下町俊貴と前田稔輝もリングに上がる。下町の相手は、初代日本ユース王者の水野拓哉(27=松田)。前田は、実力者ジョンリエル・ラモナル(33=比)と戦う。
7月30日(土)には、好カードが2つ予定されている。普段はスーパーバンタム級で戦っている元世界王者の亀田和毅(31=TryBox)が、フェザー級10回戦で、地域王者を歴任してきたウィリアム・エンカナー・シオン(34=ドミニカ共)と対戦する。
もう一つは、石川県。地元期待の英洸貴(23=カシミ)が、現在4連勝中と勢いに乗る高橋利之(22=KG大和)を迎えて、日本ユースタイトル初防衛戦に臨む。
フェザー級の日本人世界ランカーもチェックしておこう。世界3団体のランキングを持っているボクシング界の”あべさん”ことWBO-AP・日本統一2冠王者の阿部麗也(29=KG大和)は、IBFの7位、WBC10位、WBO11位となっている。
昨年5月の試合後からリングには上がっていない、OPBF東洋太平洋王者の清水聡(36=大橋)も、WBC11位とWBA14位に入っている。
IBFランキングには、元日本王者の佐川遼(28=三迫)も10位に入っていて、次いで前日本王者の丸田陽七太(25=森岡)が11位につけている。
今月13日に行われた復帰戦を無事勝利で飾った、元WBO-APチャンピオンの森武蔵(22=志成)は、スーパーフェザー級とフェザー級で調整を続けている。
日本人最後のフェザー級世界チャンピオンは、長谷川穂積氏。2011年4月8日にジョニー・ゴンザレス(メキシコ)にWBCの緑のベルトを奪われて以来、11年間、フェザー級に日本人チャンピオンは誕生していない。がんばれ、日本!