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[電話取材]2022.7.21

ジロリアン陸がタイトル戦への思いを語る!

チャンピオンを食ってやる!
 日本ライト級4位のジロリアン陸(34=フラッシュ赤羽)が、11月17日(木)に後楽園ホールで王者の宇津木秀(28=ワタナベ)に挑戦する。一撃で相手をキャンバスに沈めるパンチ力と、ラーメンをこよなく愛し、マジシャンの一面も持っているという、異色の人気ボクサーがついにタイトルに挑む。

 しかし、今年3月に行われた粕谷雄一郎(角海老宝石→引退)戦後には、「応援してくれる人には本当に申し訳ないが、自分は極端な怖がりなので、できれば強い相手と戦いたくない。前向きではないし、すぐにやりたいとは言えない」と一度は断っていた。

 ジロリアンにどのような心変わりがあったのか。試合の発表があった20日の深夜に電話した。
「今回は、断る理由がない」
 「前回、オファーを断った理由は、試合期間が短かったから。今回は、試合までの準備期間もあるので、断る理由はない」と挑戦に至った経緯を話し、次のように語ってくれた。「正直なところ、怖さの方が大きい。いまだに進んでやりたいわけではないが、応援してもらっている方に、少しは良いところを見せたい」。
「タイトルマッチは夢のような話」
 デビュー戦こそ敗れたが、その後はKOの山を築きランキングを駆け上り、夢の舞台に立つ。「プロテストも一度落ちて、デビュー戦も負けた自分がここまできた。体は強かったと思うが、センスはまったくない自分にとって、夢のような話」と、ジロリアンは電話口で感慨深いような声を漏らした。
「勝率は3%」
 「勝つ確率は、よくて3%」とハッキリと言い切る通り、不利は承知だ。それでも「粕谷選手との試合が決まった時も、勝てる勝率はかなり低かった。しかし、練習を積んでいくことで自信をつけてきた。次の試合も気持ちを上げていきたい」。
「一発当てて倒して勝つ」
 「まともに戦ったら勝てない。どこかで一発当てる。KOでしか勝てないと思っている。何かやってくれると思ってくれている人の期待に応えたい。自分のパンチ力に夢を見てほしい」とベルト奪取を誓った。